隙間時間の英語雑学T-13
Thursday, 3rd December 2020
今週の英語雑学 – イディオム - “B-1”
解説
イディオム(慣用句)のBで始まるものです。量が多いので、2回に分けますね。
- Be on the ball
直訳すると『ボールの上にいる』ですが、物事が素早く理解できたり、テキパキと行ったりできる状態のことです。『調子が良い、調子に乗っている』というところでしょうか。
I thought you could answer the question easily. You aren’t on the ball today, are you?
- Barking up the wrong tree
『間違った木に向かって吠える』つまり、『見当違いのことをする』ということですね。
The police were barking up the wrong tree when they accused him
of stealing. His son was the thief.
- Bear fruit
Unfortunately, some of the best plans never bear fruit because there isn’t enough funding.
ややフォーマルな表現です。『果物を実らせる』つまり、『実を結ぶ、成果が出る』ということですね。
- Beat around the bush
『やぶの回りをたたいて』獲物を追い出す、探りを入れることです。つまり『核心を突かず、遠回しに言う』ことです。
Stop beating around the bush and tell me exactly what happened!
- Not a bed of roses (Not all rosesとも)
『ベッド一杯のバラ、というわけではない、全てがバラというわけではない』ので、『必ずしも良い事ばかりだとは言えない』ということですね。
Being at home all day with young children is not exactly a bed of roses.
- Bend the rules
影響が及ばない範囲内で、少しだけ『規則を曲げる』ということです。
You’ve got to know when to bend the rules a little, or else you’ll get exhausted.
- Bite off more than you can chew
ややインフォーマルな表現です。『噛めないほどの量をかじり取る』、つまり『自分の能力以上のことをしようとする』ことですね。
Soon after I started the project, I realised I’d bitten off more than I could chew.
- In black and white
勿論、映画などが『白黒だ』と言う場合にも使えますが、『書面にして、文書の形で』という意味です。
It sounded so unreal, but I had to believe it, because it was there in black and white.
先週のクイズの答え
- Get the axe (be given the axe)
直訳すると『斧』を得る(斧を譲り受ける)ですが、果たしてその意味は?
『解雇される』です。日本語では『首を切られる』と言いますよね?『斧で首を切られる』ので、『首になる』のようなイメージで覚えられるのでは?少々縁起が悪いですが、『解雇される』の他の言い方で、よく使われるものはこちらです。(アルファベット順)
dismiss, fire, lay off, be made redundant, sack, terminate,
ここで注目すべき単語は”lay off”です。日本に帰ると、よく『~さんがリストラされたそうですよ』などという言い方を耳にしました。企業がリストラ(“restructure”)した結果として、会社都合で従業員を退職させますが(”lay off”)、リストラ自体は『(団体や企業を)再構成、再構築する』という意味です。誰かを解雇するという意味はありません。
- そしてNo.2 の“Add fuel to the fire”のおまけに出てきた“old flame” (『古い炎』)とは?
『昔の恋人』です。男女どちらにも使えます。
V.C. Andrewsの“Secrets of the Morning”を読んでいた時に、この表現が出てきたことを、今でも鮮明に覚えています。端書とか言うのでしょうか?内容紹介のようなものが、裏表紙に掛かれていますよね?本を読み終えてからそれを読んだので、あえて辞書を引く必要もなく、『なるほど、そう言うものなんだ…』と納得できました。その時の本の感想は”Not my cup of tea, sorry!”と書いてありました。作者の方には本当に申し訳ないのですが、ロマンス小説を読むのには、自分は年を取り過ぎていたのだと思います。時間つぶしのために、ジャンルも確認せず、とにかく一番近い古本屋で、最初に手に取った本を買って読んだので…。
↑ということで、知らない単語や言い回しがあっても、辞書はすぐには引かなくてもいいですよ。
ではまた来週。