隙間時間の英語雑学T-20

Thursday, 21st January 2021   

今週の英語雑学 イディオム - “F”

Fで始まるイディオム(慣用句)です。少々多めですが、一回でまとめさせて下さい。

解説

  1. Fall into place

あまり知られていないように思いますが、”fall”には『収まる』という意味もあります。ですので、『(しかるべき)場所に収まる』となりますね。『つじつまが合う』とか『上手くいく』と言いたい時に使えます。

 

As I studied hard following exactly the instructions given by the institution, everything started falling into place and I finally passed the exam.

『学院から出された指示に従って懸命に勉強したら、めきめき成果が表れ始めて、ついに試験に合格できた。』

 

Fall Into Place - Daxten, Wai feat. Andrew Shubin

www.youtube.com

  

  1. Fall into the trap (of sth)

『罠に陥る』、直訳でOKですね。

 

Don’t fall into the trap of thinking you will be able to speak a foreign language by just studying it at school.

『学校で習うだけで外国語が話せるようになるとは、思い込まないで下さいね。』

 

 

  1. Fall through

直訳すれば『~を通過して落ちる』で???となってしまうかも知れませんね。『計画されていたことが実現されない』と言いたい時に使います。

 

“Shall we do lunch tomorrow?”

“Actually, I have an appointment, but it might fall through. I think we could.”

『明日ランチしない?』

『先約があるんだけど、おじゃんになりそうだから、多分大丈夫だと思うよ。』

 

 

  1. A feather in your cap

直訳は『帽子の中の羽根』や『帽子に付けられた羽根』ですが、『誇りに思えるような業績、成果』のことです。

 

It’s a real feather in her cap to be able to represent her school in the competition.

『彼女が大会で学校を代表するなんて、素晴らしい成果だ。』

 

でも、なぜ帽子に羽根を付けることが業績を示すことになったのでしょう?興味のある方はこちらを読んでみて下さい。

en.wikipedia.org

 

と~ってもざっくりとまとめますと、仕留めた鳥の羽根を取って、帽子に付けて(刺して?)示す風習があったことに由来しているようですね。

 

 

  1. Feel the pinch

『金銭的に苦しいと感じる、経済的に苦しい状況になる』と言いたい時に。

 

I have lost my job during this pandemic and I am beginning to feel the pinch.

コロナウイルスの流行で職を失い、金銭的な苦境に立たされていることを感じ始めています。』

 

 

 

  1. Get/have your fingers burned

直訳すると『指をやけどする』、つまり『痛い目に遭う』ということですね。

 

My friend had invested huge amount of money in stock and got her fingers burned.

『友人は株取引で大金を投資して、痛い目に遭った。』

 

 

  1. At your fingertips

『指先に(ある)』つまり、『手近にある』ということですね。大変な苦労をしたりしなくても、容易に得られると言いたい時に使えます。

 

I have all the latest information at my fingertips. Just let me know if you need my help.

『最新情報は手元にあるから、助けが要る時はいつでも言ってね。』

 

 

  1. At first glance

レッスン中の説明の繰り返しになりますが、“glance”は『チラリとみる(こと)』ですね。『一見したところ~だ』という意味です。『~に見えたが、間違っていた』という場合に使います。

 

At first glace I thought it was a dog. But when it came closer, I could tell it was actually a fox.

『最初に見た時には犬に見えたのだが、近づいて来て、それがキツネだとわかった。』

 

実家のある岐阜県の田舎で、初めてキツネを見た時は、目つきの悪い薄汚れた野良犬かと思いました。タヌキはその辺でよく見掛けていたので、知っていたのですが…。

 

 

  1. At first sight

一方こちらは最初に見掛けたこと(もの)が、その通りだった場合に使います。(勿論、逆説の接続詞を使って、否定文も続けられますが。)『一目で~』とか『直ちに~』です。よく知られている表現に、”Love at first sight”(一目惚れ)がありますね。

 

 

 

  1. Follow in someone’s footsteps

使う機会があるかどうかは分かりませんが、新聞やラジオ、テレビで、ほとんど毎週と言ってよいほど見聞きしますので、知っておいても良いでしょう。『~の足跡をたどる』、つまり『誰かに続いて、ある分野に入ること』です。意味は容易に推測できますね。

 

Julian Lennon followed in his father’s footsteps and became a musician.

Julian Lennonは父親に倣って、音楽の道に入った。

 

去年の3月に、癌の緊急手術をされたようです。順調な回復を祈ります。

 

www.msn.com

 

 

  1. Full of beans

勿論、容器などが『豆で一杯』という意味でも使えますが、『元気いっぱい』と言いたい時に。

 

I’ve never known anyone like you. How can you be so full of beans even before breakfast?

『あなたみたいな人は知らないよ。朝ごはん前から、どうしてそんなに元気なんだ?』

 

 

ではまた来週。