隙間時間の英語雑学T-24
Thursday, 18th February 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “H”
Hで始まるイディオムの最終回です。
解説
まずは”heart”関連のものから。
- Have a change of heart
『心の変化を持つ』、つまり『気が変わる』、『心境の変化を来す』と言うことですね。
My husband was going to buy this car but had a change of heart at the last minute.
夫はこの車を買うつもりだったのだが、直前に気が変わってしまった。
Cyndi Lauper - Change of Heart (Lyrics)
A Change Of Heart Lyrics - The 1975
- Lose heart
『心を失う』ですね。『やる気をなくす』または『失望する』と言いたい時に使えます。
Don’t lose heart, you can do it!
へこむんじゃないよ、あなたならできるよ。
Dream on Dreamer - Don't Lose Your Heart (Lyrics)
暗い感じの旋律ですが、メッセージの内容は、勇気づけるものですね。
- Take sth to heart
直訳すると『何かを心まで持っていく』みたいな感じですが、『深く/重く受け止める』ということですね。
I was just kidding, don’t take it to heart.
冗談なんだから、そんなに気にしないでよ。
- Young at heart
かなり広く知られているかと思いますが、『心が若い』つまり、『気が若い』ですね。日本語では皮肉っぽい意味合いで使われることが多いようですが、英語ではそうでもないですよ。
My friend is almost 90, but she is still young at heart.
友人はそろそろ90歳になりますが、はつらつとしています。
Tony Bennett, Shawn Colvin - Young At Heart (Official Video)
The Bluebells - Young At Heart (Official Video)
歌詞付きの動画はこちら。
Hで始まるその他のイディオムに移ります。
- Hats off to sb
直訳は『誰かに(向かって)帽子を取る』ですが、『脱帽する』ということですね。日本語でも、敬意を示す時に言いますよね?
(I take my) hats off to you for your contribution.
あなたの貢献には、脱帽します。
- Hold your breath
レントゲン撮影などで『息を止めて』と言いたい場合にも使えますが、期待や不安で『息をのむ』と言いたい時にも使えます。
The magic show was a hold-your-breath one.
このマジックショーは、固唾をのむような(すばらしい)ショーだった。
少々長めですが、人気キャラクターMashaの動画を見つけました。最近は英語版も出ているんですね。前置きが長いので、”Hold your breath”が出て来る2分半くらいまでのところを、飛ばしても良いかも知れません。子供向けのアニメとは言え、クマが本を読めてしまうとは…!
Masha and The Bear - Hold your breath! (Episode 22)
- Hold the purse strings
直訳で十分分かりますね。『財布の紐を握る』ですね。
In most Japanese families, women hold the purse strings.
日本では、ほとんどの家庭で、女性が家計をコントロールしています。
Who Holds The Purse Strings In Your Household?
興味深い話題ですね。
- Make yourself at home
『気楽にして下さい』とか『お寛ぎ下さい』と言いたい時の、お馴染みのフレーズですね。
Make Yourself at Home
かなり非常識レベルの動画ですが、ジョークとしては面白いですね。
- By hook or by crook
『鉤によって、あるいは杖によって』これだけでは何のことだかサッパリ分かりませんが、『いかなる手段を用いても』と言いたい時に使えます。
She decided she was going to get the bag by hook or by crook.
彼女は、なんとしてでもあのカバンを手に入れるんだ、と心に決めました。
- Be in/get into hot water
これも直訳で大丈夫ですね。『熱い湯の中にいる/入る』つまり、『苦境に陥る』とか『危うい目に遭う』と言いたい時に使えます。
Former Prime Minister Yoshiro Mori found himself in hot water over his comments about women. He was later forced to resign from the Japan Olympic Committee.
全国放送でこれを聞いた時は、またか…としか言えませんでした。この一言で森氏を全否定するつもりはありませんが、女性蔑視のコメントは頂けませんね。日本では当たり前かも知れませんが、外から見るとなんとも時代遅れで、恥さらしです。この類のニュースをラジオで聞くたび、『新聞に書かれないと良いのだが…』と思ってしまいます。結局は書かれてしまうものなのですが…。
次回予告
来週は”I”から”K”で始まるイディオムとなります。”I”と”J”が少ないので、”K”で始まるイディオムの前半と一緒にまとめますね。
ではまた来週。