隙間時間の英語雑学T-25
Thursday, 25th February 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “I”, “J” & “K”
今週は”I”から”K”で始まるイディオムです。”Keep”で始まるものは数が多いので、今回はそれ以外で。
解説
まずは”I”と”J”から。
- Icing
The Icing on the cake
焼きっぱなしのケーキと、アイシングでデコレーションされているケーキでは、デコレーションされている方が断然美味しそうに見えますよね。『ケーキのアイシング』とは、良い物をよりよく見せる、装飾の部分のことを言います。
My husband is changing jobs. He really wanted to try something new, so the better salary is just the icing on the cake.
夫が転職します。とにかく新しいことをやりたかったので、お給料が良い事は、単なるおまけです。
StoryCorps: The Icing on the Cake
ごくごく普通の自然な会話です。聞きやすいと思いますので、字幕での内容確認は、後からでも良いかも知れませんね。
- Inch
Give someone an inch and they’ll take a mile
直訳すると『誰かに1インチ上げたら、1マイル取ろうとするだろう』ですね。つまり、誰かに何かを(して)あげたら、(つけあがって)さらに要求してくる』ということです。日本語にそのようなことわざって、ありましたか?
I just gave my cat a little bit of extra fish this morning. Now he is asking for more and more. Give him an inch and he’ll take a mile!
今朝少し多めに魚をあげたら、もっと欲しいとせっついてきます。つけあがっています。
- Jackpot
Hit the Jackpot
直訳すると『賞金をヒットする』ですね。『思いがけず大金を手に入れたり、成功を収めた』と言いたい時に使います。
We seem to have hit the jackpot with this old flat because we managed to sell it at a fairly good price.
この中古住宅は、大当たりだったようです。かなり良い値段で売れたのです。
We hit the jackpot with the cattery. Our cat looks much happier to stay there, thanks to its spacious rooms and a dedicated owner.
この猫の預かり施設は、大当たりでした。広々とした部屋と、献身的なオーナーさんのお陰で、(他よりも)うんとハッピーに滞在できています。
KITTYCARE HAVEN
人間のカプセルホテル並みに小さくて、窮屈なペット一時預かり施設が多い中、不便な所にありますが、広々としていて、心から猫を愛するオーナーさんが経営しているところを見つけました(シンガポール)。前もってお願いすれば、送迎して下さいます。迎えに行った時のうちの子の態度から、満足度の違いは歴然でした。味気ないHomepageなので、FBの方が良いかも知れません。FBには里親募集も掲載されています。残念ながら、うちの子は『絶対にダメ!』と…。
- Jump out of your skin
『皮膚(皮、毛皮)から飛び出す』つまり、『物凄く驚い(て、皮膚から体が飛び出しそうになっ)た』と言いたい時に。
The noise in the dark made me jump out of my skin.
暗闇の物音で、めっちゃびっくりした!
Our wild rabbit jumps out of his skin....wait for it...... :)
あまりの驚き様に、ちょっぴり気の毒になってしまいますが、『なるほど、こういう状態のことを言うんだな』と、脳裏に焼き付く動画です。
- Jump up and down
通常“Be jumping up and down”の形で使われます。とても腹を立ている状態のことを言いたい時に。日本語の『地団太を踏む』に近いですね。
My little sister is jumping up and down because she couldn’t get the toy she wanted.
ちっちゃな妹は、欲しかったおもちゃが手に入らなくて、地団太を踏んでいる。
- Just around the corner
かなり使用頻度の高いIdiomです。レベルに関わらず、色々な教科書に何度も出てきているので、繰り返しになってしまうかも知れませんが、『すぐその角に』、つまり『すぐそこで』です。空間的にも時間的にも使えます。
There is a convenience store just around the corner.
コンビニはすぐそこにありますよ。
Spring is just around the corner.
もうすぐ春です。
Calendar Date
シンガポールに四季があったとは…!!
Just Around The Corner // Addams Family Musical
このシリーズに使われている音楽は、馴染みの深い物ばかりで、聴いているとなんだかホッとします。
Martina McBride - Just Around The Corner
つづいて”K”から始まるIdiomです。
- Kettle
“Be a different/another kettle of fish”で使うことが多いです。『別の/異なるやかんの魚』なんて言われても困りますね。『(全く)別物である』と言いたい時に使います。
Roy Hodgson: Estonia are a completely different kettle of fish - Daily Mail
画質が悪くてすみません。サッカー解説やインタビューは、イディオムや動詞句が満載です。自分は他のスポーツはほとんど見ないのですが、なんでも興味のあるものから見てみると良いですよ。
A Different Kettle of Fish
https://www.youtube.com/watch?v=jqZjPdAW0o0
こちらはIdiomとはイディオムとは直接関係ありませんが、興味深い内容ですし、ちょっぴり違うバージョンの英語が聴けます。(New Zealand英語です。)
- Kick the bucket
これも使用頻度高いですね。『死ぬ』の婉曲的な表現です。
Don’t ask me such a thing! I’m not going to kick the bucket yet!
馬鹿な事言うな、俺はまだ死なないよ!
該当する動画が見つからないのですが、ずいぶん前のこと。確か日村さんというコメディアン(?)の方に、『死んだら僕に、変なオジサンを下さい』!と言われた志村けんさんが、上記のように答えていました。まさかコロナウイルスで亡くなってしまうことになろうとは…。
KICK THE BUCKET
この動画によれば、最も広く信じられている由来の他にも、諸説あるようですね。
- Know sth/sb inside out
人や物について、『内側から外側まで=全て知っている』と言いたい時に使います。類似表現”know sth/sb like the back of sb’s hand”も、よく使われています。
I know my cat inside out.
うちの猫のことは、よくわかっています。
My husband knows Nagoya like the back of his hand.
夫は名古屋を、自分の手の甲のように良く知っている=隅々までよく知っている。
次回予告
来週は”Keep”で始まるイディオムとなります。若干多めですが、二回に分ける程ではなさそうなので、悪しからずご了承下さいませ。
ではまた来週。