隙間時間の英語雑学T-29
Thursday, 25th March 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “M”
今回は”M”で始まるイディオムの第一回目です。”M”で始まるイディオムは、とても数が多いので、まずは”Make”で始まっているもののパート1です。
解説
- Make no apologies for sth
『謝罪をしない』ですね。実際に謝罪をしないことも含め、『悪びれない』という姿勢を表現する場合にも使えます。
My husband always comes late but he makes no apologies for that.
夫はいつも遅れて来るのに、悪びれたそぶりもしない。
Sum 41 - No Apologies (Lyrics)
- Make a beeline for sb/sth
蜂は巣に真っ直ぐ帰るということから、“Beeline”は『最短距離』と言う意味になったそうですね。『~に向かって(寄り道などをせずに)真っ直ぐに行く』と言う時に使えますね。類似表現の”make a dash for sb/sth”にすると、真っすぐにと言うよりは、スピード重視ですね。
When my cat saw me preparing his food in the kitchen, he made a beeline for the kitchen door.
私が猫の餌を準備しているのを見るや否や、猫はまっしぐらにドアのところに飛んできた。
Make a Beeline for the Station!
リバプール周辺紹介の動画。
Make a Beeline to church in Manchester!
マンチェスター周辺紹介の動画。
- Make believe
『信じさせる』つまり、『~の振りをする』ですね。それから派生した”make-believe”という形容詞は『見せ掛けの』と言う意味になります。
Stop living in a make-believe world. Get real!
いつまでも空想の世界に入り浸っていないで、現実をしっかり見つめなさい!
Make Believe Official Trailer - A 4K Ski & Snowboard Film
かなり新しい映画ですね。スキーやスノーボードが、”Make Believe”とどう関わっているのでしょう?見てみなければ分からないような…。
- Make one’s blood boil
直訳の『~の血を沸騰させる』から、容易に予測できますね。『激怒させる』と言いたい時に使えますね。日本語では『はらわたが煮えくり返る』でしょうか?
When I read stories of cruelty to animals in the newspapers, it makes my blood boil.
動物虐待の新聞記事を読むと、はらわたが煮えくり返る思いをする。
- Make one’s blood curdle
直訳では『血を凝固させる』ですね。恐怖や極度の不安などでゾッとすることです。これに近い日本語の表現は『肝を冷やす』でしょうか。類似表現として、”chill sb to the bone/marrow”や”make sb’s hair stand on end”、”make sb’s flesh/skin crawl/creep”などがあります。
The strange sound in the dark made my blood curdle.
暗闇の中の妙な音に、ゾッとした。
The thought of having to jump out of a window to escape from fire made my hair stand on end.
火事から逃げるため、窓から飛び降りなければならないことを想像すると、身の毛もよだつ思いをした。
- Make one’s blood run cold
直訳は『冷たい血が流れる』ですね。日本語では『血も凍るような』と言いますよね?上記No.5の”Make one’s blood curdle”とほぼ同じですが、日本語に類似表現があったので分けました。
- Make no bones about
『骨を作らない』?直訳してしまうと意味不明ですね。悪びれずに、包み隠さず言ったり、認めたりするということです。生き物を殺して、その骨を隠さないことに由来しているんじゃないか、などと、なんだか恐ろしいことを想像してしまいますよね!
I made no bones about difficulties in getting along with in in-laws. But that’s past.
夫の家族との折合いが良くないことを、隠そうとしたことはありませんが、それも過去の話です。
- Make or break
直訳してしまうと『作るか壊すか』ですが、中間点がなく、『成功させるか台無しにするかのどちらか』ということで、日本語では『明暗を分ける』に近いでしょうか。派生語の形容詞”make-or-break”は、『いちかばちか』のようなニュアンスがありますね。
My husband made a make-or-break decision, so I had to support him. It turned out to be great as he doesn’t have to work like a dog any more.
夫がいちかばちかの決断で転職すると言い出した時は、(しぶしぶ)応援しなくてはなりませんでしたが、社畜のように働かされなくなった今では、転職して本当に良かったと思っています。
Pursuing happiness in the workplace
職場での幸福の追求についての動画です。
A Hard Day's Night (1964) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers
この曲を初めて聴いた中学一年生の時、『犬のように働くってどういうことなんだろう…?』と不思議な感じがしました。
- Make one’s day
『誰かの一日を作る?』直訳だと意味が分り難いかも知れませんが、『(良い)一日にする』→『誰かを幸せな気分にする』と言いたい時に使えます。
Meeting up with my childhood friend again after a long time made my day.
久し振りに幼馴染に会えて、ほんとうにうれしかった。
Make my day - Auryn (Lyrics)
The Duck Song
歌詞付きが見当たりませんでしたが、2分50秒あたりで言ってますね。『ブドウある(売ってる)?』って聞くことが、そんなに幸せなのでしょうか、このアヒル君…。
かれこれ10年ほど前でしょうか、『アヒルの色が黄色いのは間違ってる』と小学2年生の女の子に指摘された時は、なかなか鋭いな!と思いました。自分は水かきのない鶏のような足が、ずっと気になっていましたが…。
次回予告
来週は”Make”で始まるイディオムのパート2です。