隙間時間の英語雑学T-33
Thursday, 22nd April 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “M”
”M”で始まるイディオムの最終回です。ちょっと詰め込み過ぎてしまいましたが、2回に分けるボリュームではなかったので、悪しからずご了承くださいませ。
解説
- Mark time
『時間をマークする』?直訳では、ちょっと意味が分かりませんね…。スポーツなどで使う時は『足踏みをする』ですが、イディオムとして使う場合は『時間を稼ぐ』です。
My nephew was marking time until he went off to university.
甥っ子は大学が始まるまで、時間を潰していました。
Mark Time
こちらは、純粋に『足踏みする』方の動画ですが、全体の統一を図るために、足を地面からどれくらい上げるか、などなど細かな決まりがあるんですね…。
- Mend fences
『フェンスを修理する』と、直訳でも、意味が推測できますよね。壊れてしまった人間関係などを、修復することですね。
You are lucky! It’s not always easy to mend fences, you know.
和解出来て良かったね。なかなかそんなに、うまくは行かなかったりするのに。
- Mend your ways
直訳の『道を正す』から、推測できますね。『行いを改める』つまり、『改心する、更生する』などと言いたい時に使えます。
The criminal says he would work hard to mend his ways.
その犯罪者は、改心して、まっとうに生きるつもりだと言っています。
- In the middle of nowhere (=miles from anywhere)
直訳で十分意味が取れますね。『周りに何もないような、辺鄙な所に』と言いたい時に使えます。
My grandmother lived alone in a big old house in the middle of nowhere.
祖母は人里離れたところで、大きな古い家に、たった一人で住んでいました。
- Out of your mind
『心から外れた外側で』のような、なんだか詩的な感じさえしますが、『常軌を逸した』と言う意味です。”Crazy”ほど侮蔑的ではないので、他人に対して使うこともできます。勿論、単語だけではなく、思いやりを込めたトーンも大切ですが。
I am sorry, I was out of mind with grief. I didn’t know what to say…
ごめんなさい、悲しみのあまりどうかしていたんです。なんと言ってよいのか分からなくて…。
- Bear in mind (that)
他動詞としての“Bear”には、『支える、負う、身に着ける、(心に)有する』などの意味がありますね。”That”以下のことを『覚えておく、肝に銘じる』という意味になります。
Bear in mind that the meat is uncooked. Do not touch anything else with those chopsticks!
その肉は生なんだってこと、忘れないでよ。その箸で他の物を触らないで!(大戸屋ですき焼きを注文した時などに、よく言っています。)隣のテーブルでは、シンガポール人家族が、平気で自分の箸でなんでもやっていたりしますが、そうやって日頃から鍛えているから、胃腸が丈夫になるのかなぁ…。
一番最初の雑学で取り上げた動画に、この表現がたまたま出ていました。
(Thursday, 3rd September 2020 隙間時間の英語雑学T-01)
Little Red Riding Hood
赤ずきんが、2分40秒くらいの所で”I’ll be sure to bear that in mind.”と言っていますね。『えぇ、勿論よ~く覚えておきますとも!』という感じで、言っていますね。
- Change one’s mind
直訳すると『心を変える』ですが、『気が変わる』とか、『考えが変わる』、または『意見を変える』という場合にも使えます。
ML: Oh, I am afraid I’ve said the wrong thing… I wasn’t meaning that.
Examiner: Would you like to change your mind?
私:間違ったことを言ってしまいました…。本当はそうではありませんでした。
試験官:意見を変えたいですか?(言い直ししたいですか?)
随分前に、当地で英国王立音楽検定試験を受験した際、緊張のあまり、口頭試験で間違えた回答をしてしまいました。すんなりやり直しさせてもらえて、辛うじて合格できました。よくもまぁ、あんな可笑しな答えで笑わなかったな、と尊敬してしまいます。
Change My Mind - One Direction (Lyrics)
Eli - Change Your Mind (Lyrics)
- Read sb’s mind
『誰かの心を読む』つまり、考えなどを『読み取る、見抜く』という意味ですね。
You should stop expecting me to read your mind, or else I won’t know what you are thinking.
空気を読むことなど、求めないでもらいたいね。君の考えなど、分かる由もないじゃないか。
I CAN READ YOUR MIND
マジックと言うよりは、数学お遊びみたいな感じですが、答えは合っていました。音声はありませんが、インストラクションに従って、楽しめると思います。他にも何本か、マジック関連の動画を投稿されているようですが、どれも楽しそうですね。
- Miss the boat
直訳は『ボートをに乗り遅れる』ですが、『ボート』=『チャンス』で、イディオムとしては『好機を逃す』という意味で使われます。勿論、本当にボートに乗り遅れた、と言いたい時にも使えますよ。
I hope I didn’t miss the boat. When is the deadline?
チャンスを逃したのでなければいいんだけど。締め切りはいつ?
- Moon – be over the moon (=on top of the world)
レッスン中の説明と重複してしまうかも知れませんが、『嬉しい』の最上級のような使い方ができます。日本語の類似表現は、『天にも昇る心地』でしょうか?中学生の子供達からは、『めっちゃ嬉しい、ヤバすぎ!』だと教えてもらいました。『ヤバい』は『危険な』とか『不都合な』という意味だと思っていましたが、最近は別の意味も加わったのでしょうか?
I was not exactly over the moon about my weight loss. I actually wanted to put on a bit.
体重が減ったことは、大騒ぎするほど嬉しい事ではなかった。実際は、ぽっちゃりしたかったのだ。
『何かを最大限に活用、利用する』または、『思い切り楽しむ』と言いたい時に使えます。
We are here only for the weekend, so let’s make the most of it.
ここにはこの週末しかいられないから、思う存分楽しみましょう!
How to Make the Most of Your Weekend
- Music to sb’s ears
『誰かの耳にとっては音楽(のよう)だ』、つまり、『耳に心地よい』→『聞くと幸せな気分になる』と言いたい時に。
My cat is noisy, but his miaowing is music to my ears.
うちの猫はうるさいですが、私にとって彼の鳴き声は、心地良いんです。
Sensors that are “music to your ears” - Headline Science
アフリカの古代楽器が、有毒物質や偽造薬品の検出に使用できるとは…思わぬことに役立つんですね!
次回予告
次回は”N”で始まるイディオムの第一回目となります。
ではまた来週。