隙間時間の英語雑学T-33

Thursday, 22nd April 2021   

今週の英語雑学 イディオム - “M”

”M”で始まるイディオムの最終回です。ちょっと詰め込み過ぎてしまいましたが、2回に分けるボリュームではなかったので、悪しからずご了承くださいませ。

解説    

  1. Mark time

『時間をマークする』?直訳では、ちょっと意味が分かりませんね…。スポーツなどで使う時は『足踏みをする』ですが、イディオムとして使う場合は『時間を稼ぐ』です。

 

My nephew was marking time until he went off to university.

甥っ子は大学が始まるまで、時間を潰していました。

 

Mark Time

www.youtube.com

 

こちらは、純粋に『足踏みする』方の動画ですが、全体の統一を図るために、足を地面からどれくらい上げるか、などなど細かな決まりがあるんですね…。

 

  1. Mend fences

『フェンスを修理する』と、直訳でも、意味が推測できますよね。壊れてしまった人間関係などを、修復することですね。

 

You are lucky! It’s not always easy to mend fences, you know.

和解出来て良かったね。なかなかそんなに、うまくは行かなかったりするのに。

 

  1. Mend your ways

直訳の『道を正す』から、推測できますね。『行いを改める』つまり、『改心する、更生する』などと言いたい時に使えます。

 

The criminal says he would work hard to mend his ways.

その犯罪者は、改心して、まっとうに生きるつもりだと言っています。

 

  1. In the middle of nowhere (=miles from anywhere)

直訳で十分意味が取れますね。『周りに何もないような、辺鄙な所に』と言いたい時に使えます。

 

My grandmother lived alone in a big old house in the middle of nowhere.

祖母は人里離れたところで、大きな古い家に、たった一人で住んでいました。

 

  1. Out of your mind

『心から外れた外側で』のような、なんだか詩的な感じさえしますが、『常軌を逸した』と言う意味です。”Crazy”ほど侮蔑的ではないので、他人に対して使うこともできます。勿論、単語だけではなく、思いやりを込めたトーンも大切ですが。

 

I am sorry, I was out of mind with grief. I didn’t know what to say…

ごめんなさい、悲しみのあまりどうかしていたんです。なんと言ってよいのか分からなくて…。

 

  1. Bear in mind (that)

他動詞としての“Bear”には、『支える、負う、身に着ける、(心に)有する』などの意味がありますね。”That”以下のことを『覚えておく、肝に銘じる』という意味になります。

 

Bear in mind that the meat is uncooked. Do not touch anything else with those chopsticks!

その肉は生なんだってこと、忘れないでよ。その箸で他の物を触らないで!(大戸屋ですき焼きを注文した時などに、よく言っています。)隣のテーブルでは、シンガポール人家族が、平気で自分の箸でなんでもやっていたりしますが、そうやって日頃から鍛えているから、胃腸が丈夫になるのかなぁ…。

 

一番最初の雑学で取り上げた動画に、この表現がたまたま出ていました。

 

(Thursday, 3rd September 2020   隙間時間の英語雑学T-01)

Little Red Riding Hood

 

www.youtube.com

赤ずきんが、2分40秒くらいの所で”I’ll be sure to bear that in mind.”と言っていますね。『えぇ、勿論よ~く覚えておきますとも!』という感じで、言っていますね。

 

  1. Change one’s mind

直訳すると『心を変える』ですが、『気が変わる』とか、『考えが変わる』、または『意見を変える』という場合にも使えます。

 

ML:           Oh, I am afraid I’ve said the wrong thing… I wasn’t meaning that.

Examiner: Would you like to change your mind?

 

私:間違ったことを言ってしまいました…。本当はそうではありませんでした。

試験官:意見を変えたいですか?(言い直ししたいですか?)

 

随分前に、当地で英国王立音楽検定試験を受験した際、緊張のあまり、口頭試験で間違えた回答をしてしまいました。すんなりやり直しさせてもらえて、辛うじて合格できました。よくもまぁ、あんな可笑しな答えで笑わなかったな、と尊敬してしまいます。

 

Change My Mind - One Direction (Lyrics)

www.youtube.com

 

Eli - Change Your Mind (Lyrics)

www.youtube.com

  1. Read sb’s mind

『誰かの心を読む』つまり、考えなどを『読み取る、見抜く』という意味ですね。

 

You should stop expecting me to read your mind, or else I won’t know what you are thinking.

空気を読むことなど、求めないでもらいたいね。君の考えなど、分かる由もないじゃないか。

 

I CAN READ YOUR MIND

www.youtube.com

マジックと言うよりは、数学お遊びみたいな感じですが、答えは合っていました。音声はありませんが、インストラクションに従って、楽しめると思います。他にも何本か、マジック関連の動画を投稿されているようですが、どれも楽しそうですね。

 

  1. Miss the boat

直訳は『ボートをに乗り遅れる』ですが、『ボート』=『チャンス』で、イディオムとしては『好機を逃す』という意味で使われます。勿論、本当にボートに乗り遅れた、と言いたい時にも使えますよ。

 

I hope I didn’t miss the boat. When is the deadline?

チャンスを逃したのでなければいいんだけど。締め切りはいつ?

 

  1. Moon – be over the moon (=on top of the world)

レッスン中の説明と重複してしまうかも知れませんが、『嬉しい』の最上級のような使い方ができます。日本語の類似表現は、『天にも昇る心地』でしょうか?中学生の子供達からは、『めっちゃ嬉しい、ヤバすぎ!』だと教えてもらいました。『ヤバい』は『危険な』とか『不都合な』という意味だと思っていましたが、最近は別の意味も加わったのでしょうか?

 

I was not exactly over the moon about my weight loss. I actually wanted to put on a bit.

体重が減ったことは、大騒ぎするほど嬉しい事ではなかった。実際は、ぽっちゃりしたかったのだ。

 

  1. Most – make the most of sth

『何かを最大限に活用、利用する』または、『思い切り楽しむ』と言いたい時に使えます。

 

We are here only for the weekend, so let’s make the most of it.

ここにはこの週末しかいられないから、思う存分楽しみましょう!

 

How to Make the Most of Your Weekend

www.youtube.com

 

  1. Music to sb’s ears

『誰かの耳にとっては音楽(のよう)だ』、つまり、『耳に心地よい』→『聞くと幸せな気分になる』と言いたい時に。

 

My cat is noisy, but his miaowing is music to my ears.

うちの猫はうるさいですが、私にとって彼の鳴き声は、心地良いんです。

 

Sensors that are “music to your ears” - Headline Science

www.youtube.com

アフリカの古代楽器が、有毒物質や偽造薬品の検出に使用できるとは…思わぬことに役立つんですね!

 

次回予告

次回は”N”で始まるイディオムの第一回目となります。

 

ではまた来週。