隙間時間の英語雑学T-41
Thursday, 17th June 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “N”
”N”で始まるイディオムの最後になります。
解説
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Be neither here nor there
直訳は『ここでもあそこでもない』ですね。『あまり重要ではない』という場合に使います。それ程重要性が低いからなのでしょうか?
As soon as I saw the ad, I just signed up for the course. The fees were neither here nor there.
そのコースの広告を見て、直ぐに契約しました。授業料は二の次でした。
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Get on sb’s nerves
あまり使いたくない表現ですが、よく耳にしますね…。”nerve(s)”が神経、”get on”が乗っかる、ということは『神経に障る』、日本語では『神経を逆なでする』と言っていたような気がします。
Stop making the rattling noise, now! It’s getting on my nerves.
ガタガタと音を立てるのを、今すぐ止めなさい!イライラさせられる。
Things that get on your nerves
おっしゃることは、本当に良く分かりますが、『人の振り見て我が振り直せ』という諺もあります。自分では気づいていなくても、なにかしら、人の気に障ることをしてしまっているかも知れません。気を付けましょう!ちなみに、”nerves”で、『不安感』の他、人に嫌な思いをさせることを知りながら、何かをするという『ふてぶてしさ』のような意味があります。
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New blood
『新しい血』?吸血鬼関連?いえいえ、エネルギーや、新しいアイディアに満ち溢れた新鋭の人々のことです。
Our school definitely needs some new blood.
我々の学院は、新進気鋭(の教師陣)が必要だ。
ZAYDE WOLF - NEW BLOOD (Official Lyric Video)
この方は歌詞付きの動画を多く出されています。聞き取りやすいですし、文字で確認もできますし、助かりますね。
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A new lease of life
『生命の新たなリース(賃貸期間)』って?想像してみると、弱り果てて死にかけていたところに、なんらかの刺激があって甦り、以前よりもパワーアップしているという感じでしょうか?まさにその瞬間が見られる動画を見つけました。
This Woman Loves to Hang out with The Rescued Bees That Live in Her Backyard
トピックに関連しているのは、最初の30秒くらいですが、これがきっかけで、蜂の世話をするようになるとは、人生何が起こるか分かりませんね!蜂も意外と可愛いものですね。心が通じるのでしょうか?
The bee was given a new lease of life.
その蜂は、新しい生命を与えられました。
この本を初めて手に取った時、『アレ?間違ってない?』と思わず二度見してしまいましたが、読んでみると、まさにその通り!流石 Ruth Rendell !!
New Lease of Death
残念ながら、お勧め度については、微妙です。英国ミステリー小説を数多く読まれている方であれば、抵抗ないかと…。自分は、ドキドキハラハラ、スリル満点で急展開の連続、という米国ミステリー小説に慣れてしまっていたためか、初めて手に取った”Put on by cunning”(Ruth Rendell著)を、途中であきらめそうになりました。『全然面白くないんだけど…』と相談したところ、友人は『文学作品だと思って楽しんだらどう?』とアドヴァイスしてくれました。なんと、読み終えただけでなくハマりました。彼女の本は、絶版になっている一冊を除いて、全て読破しました。是非、お気に入りの著者を見つけて、読書生活をエンジョイしてください!通勤が楽しくなりますよ。(現在は、コロナウイルスのせいで、ほとんど自宅勤務ですが…。)
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In the nick of time
“nick”とは、表面に付いた小さな傷や切れ目のことです。つまり『ほんのちょっとした時間』、『一瞬に』、という意味です。着地を失敗しそうになった体操選手を、コーチが間一髪でキャッチするという動画を見つけました。
The coach caught the falling gymnast in the nick of time.
そのコーチは、落ちそうになっている体操選手を、ギリギリで受け止めました。
Coach Catches 9-Year-Old Gymnast Just in the Nick of Time
テネシー州で行われた協議会で、この場面を撮影していた母さん、一瞬冷や汗が出たそうですね。このコーチは、しょっちゅう子供達をキャッチしていて、これが初めてではなかったとのことですが、物凄く俊敏ですね!
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Nip sth in the bud
直訳で大丈夫ですね。『まだつぼみの内に、何かを摘み取る』つまり、未然に防ぐことですね。
Lots of illness can be nipped in the bud if we detected them early enough.
多くの病気は、早期発見すれば完治できます。
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Like nobody’s business
直訳すると『誰のビジネスでもない(ほど)』つまり、『誰にも構わず』と言うことです。
She played the guitar very loudly all day long like nobody’s business.
彼女は周りのことなどお構いなく、一日中ギターを大音量で弾いていました。
White Kid Sing The Blues In Guitar Shop Like It's Nobody's Business!
小さな男の子が、周りに全くお構いなしに楽しんで歌っていますね!しかも、素晴らしい歌唱力!将来が楽しみですね。
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Have a nose for sth
『何かを嗅ぎつける(良い)鼻を持っている』、文字通りですね。
She seems to have a nose for good property.
彼女には、よい不動産を見つける勘があるようだ。
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Like nothing on earth
『地球上にあるものではないような』直訳でも何となく意味が取れますね。『この世の物とは思えないほど』と言いたい時に使えますが、ネガティブな場合限定です。
Durians taste great, but smell like nothing on earth…
ドリアンは味はいいんだけど、臭いには耐えられないなぁ…。
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In a nutshell
『木のみの殻の中』?つまり、そのような狭い場所=短い時間で、という意味で使われています。上記”in a nick of time”は危機一髪感がありましたが、この表現にはそれはありませんね。同じ表現として”to cut a long story short”がありますが、これ自体、言うのに時間が掛かってじれったいです!
To put it in a nutshell, I am currently unemployed.
手短に言ってしまえば、現在無職ということになる。
次回予告
次回から、”O”で始まるイディオムに移ります。またリクエストがありましたら、一旦変更して、動画の中からピックアップするかも知れませんが…。
ではまた来週。