隙間時間の英語雑学T-43

Thursday, 1st July 2021 

 

今週の英語雑学 – イディオム - “O”

”O”で始まるイディオムの後半です。

 

解説    

  1. An olive branch

『オリーブの枝』そのものでも、なんとなく平和の象徴のようなイメージがつかめますね。『平和』、『和解』で、”hold out”とか”offer”と共に使われることが多いです。

 

He offered his brother an olive branch, hoping to improve their relationship.

兄との関係を修復させようと、彼は和解を申し入れた。

 

Queen 'extends an olive branch to Harry and Meghan' following royal fallout

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ちょうど良いタイミングで、ピッタリの動画がありました。ここでの動詞は”extend”ですね。

 

  1. Once bitten twice shy

直訳『一度咬まれると、怯える』から予想できますね。何か怖い思いをしたら、そのような経験を繰り返さないために、用心深くなることですね。用法に若干違いがありますが、日本語で一番近いものは『羹に懲りてなますを吹く』でしょうか。ことわざになっているので、適切な場面で単独で使えますね。

 

Once bitten, twice shy. Your dog will never try to go there again.

一度嫌な目に合っているから、君の犬は、もうそこに行こうとはしないだろう。

 

豆知識: “shy”について

形容詞としてしか知られていないことが多いですが、動詞でもあります。動詞としては、動物の動きや、石などを『投げる』という表現なので、意味を覚える必要はなさそうですが、どちらかと言えば、形容詞としての別の意味を、頭の片隅にそっと置いておいた方が良いかも知れません。

 

次の例文の見てみましょう。

Strangely, some pets are camera-shy.

Prince Phillip passed away two months shy of his 100th birthday.

ニュースで大きく取り上げられていたため、ご存知の方も多いと思いますが、どんな意味になるか、考えてみて下さい。和訳は来週お伝えしますね。

 

  1. Once in a blue moon

『月が青い時に』って言われても、困ってしまいそうですが、月が青いなどと言うことは、『そう滅多やたらあることではない』ということでしょうか。『滅多に~ない』と言いたい時に使えますね。

 

Unfortunately my sister lives abroad, so we only get to meet once in a blue moon.

妹は海外に住んでいるので、残念ながら、滅多に会うことはありません。

 

Taylor Felt - Once In A Blue Moon (Official Music Video)

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歌詞付きの動画が見つけられませんでしたが、比較的聞き取りやすいと思います。元気な歌声が良いですね! 

 

  1. One in a million

『1,000,000(人)にひとつ(一人)』読んで字のごとくですね。教科書にも出ていましたが、『希少価値が高い』、『特別だ』、『とても珍しい』と言いたい時に使えますね。

 

My cat is so special to me. He is a cat in a million.

うちの子は、そりゃあもう、特別な猫なんです!!(単なる例文です。)

 

  1. Open your heart

読んで字のごとくですね。日本語にも類似表現がありますし。

 

He is very understanding. You should open your heart to him.

彼はとても理解があるよ。彼に対して心を開く(=何でも話す)べきだよ。

 

  1. Once in a while

『少しの時間ごとに』→『短い間隔で、一度』→『時々』それほど頻繁ではないが『たまに』と言いたい時に使えますね。

 

Don’t worry! We all make mistakes once in a while.

気にしなくてもいいよ。誰だって、時には間違えるんだから。

 

  1. Once in a lifetime

直訳で大丈夫ですね、『一生に一度』ですね。”once-in-a-lifetime”と、ハイフンを付けて形容詞化できますので、『それくらい稀な』と言いたい時に使えますね。

 

I was thrilled. That was a once-in-a-lifetime experience,

本当にドキドキでした。一生に一度あるかないかの、またとない経験でした。

 

I know what you mean, that sort of thing may only come once in a lifetime.

仰ること、分かりますよ。そのようなことは、一生に一度くらいしか、巡って来ないでしょう。

 

Freestyle - Once in a Lifetime (Lyrics)

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  1. The one and only

映画の台詞や歌詞などで、よく耳にすることがあると思いますが、“only”を強調した表現ですね。人にも物にも使えます。

 

This could be your one an only opportunity. Don’t miss it!

たった一度のチャンスかも知れないぞ。この機会を逃すな!

 

One and Only - Adele (Lyrics)

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  1. With open arms

『開いた両手で』、つまり『両手を開いて』。人を迎える時に、温かく迎え入れる状況が頭に浮かびますね。『心から歓迎する』とお言いたい時に使えますね。

 

My in-laws welcomed me with open arms when I came to Singapore for the first time.

初めてシンガポールに来た時、義理の両親は私を温かく迎えてくれた。

 

  1. With sb's eyes open

『目を開けた状態で』つまり、周りの状況を把握している状態ですね。『全てお見通し』と言いたい時にぴったりです。

 

I accepted the offer with my eyes open, so I only have myself to blame.

全て承知の上で申し入れを受諾したので、自分の責任です。

 

少し手を加えて、”With sb's eyes shut/closed” 『目を閉じて』とすると、目をつぶっていてもできるほど『簡単な(に)』と言う意味になります。

 

I could do it with my eyes closed, because I have done it so many times.

これは今までに何度も行ってきていますので、目を閉じたままでも出来てしまいそうです。

 

↓トピックには直接関連性はありませんが、面白い動画を見つけました。

Can You Sneeze With Your Eyes Open? | COLOSSAL QUESTIONS

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次回予告

次回は、”P”で始まるイディオムの予定ですが、その他動画など、リクエストがありましたら、一旦中断致します。ラインでお知らせ下さいませ。

 

ではまた来週。