隙間時間の英語雑学T-76
Thursday, 24th February 2022
今週の英語雑学 – イディオム - “S”
"S"で始まるイディオムのPart 2です。
頻度が大変高いものに目印を付けておきます。それ以外は、自分で使えそうだな、と思ったものを選んで、毎週3個くらい頭の中の引き出しに突っ込んでおいてみて下さい。次にそのイディオムに出会った時に、うまく引き出せると良いですね。
解説
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See eye to eye
直訳すると『目と目を合わせる』ですが、イディオムとしては、『意見・考え方が一致する』という意味になります。
My husband doesn’t see eye to eye with his brother about the arrangement to look after their aged parents.
夫と兄は、老いた両親の面倒を見る件について、意見が合わない。
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Set the ball rolling
直訳『ボールを転がす設定をする』でも、なんとなく意味は取れますね。ボールが転がるようにするための、第一歩としての『活動などを始める』という意味です。動詞”set”を”keep”にすれば、一旦始めたことを継続させるという意味になりますね。
Our flat has not been very well organised but my husband is too busy. I decided to set the ball rolling and started decluttering.
家の中がごちゃごちゃしているのですが、夫は仕事で時間が取れません。とにかく始めなくては、とまず断捨離に着手しました。
↓このイディオムが、実際にどんな時に使われているのかが分かる、字幕付きの臨場感あふれる動画がありました。
Set the ball rolling
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The dust settles
『ホコリが鎮まる』、つまり『物事が落ち着く』ということですね。
Don’t worry. We can start again once the dust settles.
大丈夫だよ。一段落したら、また始められるよ。
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At sixes and sevens
『6だったり7だったりする』では、なんのことだか分かりませんよね…。物が散乱していたり、人々の間で意見がバラバラだったりする状態のことを表します。
We haven’t had time to clear up, so our office is all at sixes and sevens.
整頓している時間がなくて、事務所内は雑然としている。
『四の五の言うな』など、数字の含まれるイディオムは、他言語にもありますよね。このイディオムの由来に興味のある方は、こちらをご覧ください。
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All shapes and sizes
文字通り『全ての(いろいろな)形と大きさ』という意味で使われています。
I never knew those pod homes come in all shapes and sizes.
Pod式家屋に、ありとあらゆる形と大きさがあるとは、知りませんでした。
↓
NEVER TOO SMALL Experimental Micro Living Pod - 15sqm/161sqft
直接イディオムには関係ありませんが、面白そうな内容ですので、ご興味のある方は是非。
Why pasta comes in all shapes and sizes | Small Thing Big Idea, a TED series
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Be in good shape
『良い形でいる』、つまり調子が良い、ということです。”good”の部分で良し悪しを言い換えることができますし、勿論、比較級”better”も入れられます。体調のみでなく、会社の経営状態などを表現する場合にも使えます。
Her business had not been in good shape, but it started picking up.
経営状態が芳しくなかった彼女のビジネスが、持ち直してきた。
↓イディオムとは関係ありませんが、『良い体調を保とう』というシリーズの動画です。
Lower Back Pain: Stay in Good Shape
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Get into shape
『体調を整える』、『シェイプアップする』と言いたい時に使います。
I have to get into shape before summer.
夏までにシェイプアップしなくては!
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Come out of your shell
『(閉じこもっていた)殻から出て来る』です。社交的になる、色々なことに興味を示し始める、ということですね。日本語では、『殻に閉じこもる』 という表現がありますが、『殻を破る』という言い方はしますか?
She was timid and shy when she was little, but gradually she came out of her shell.
彼女は小さい頃は内気でしたが、少しずつ社交的になりました。
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Be in sb’s shoes (今週のおすすめNo. 1)
『誰かの靴の中で』つまり、『誰かの靴を履いて』→『その人の立場に立って』という意味で使われます。
Just put yourself in her shoes. What would you say?
彼女の立場に立って考えてみてごらんなさい。あなただったら、何と言うつもり?
Sarah McLachlan - In Your Shoes (Lyric Video)
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On a shoestring (今週のおすすめNo. 2)
単語“shoestring”は靴紐なのですが、このイディオムになると、『わずかな資金で』という意味になります。
The Japanese TV show “Happy Bombee girl” features girls on a shoestring.
日本のテレビ番組『幸せボンビーガール』は、限られた予算内でやりくりしている女性達を特集しています。
少々長いですが、シンガポール節約旅行の動画です。
Exploring Singapore on a Shoestring Budget
次回予告
次回も引き続き”S”で始まるイディオムです。ご連絡はラインでお願い致します。(id:makylee ウインク猫)
ではまた来週。