隙間時間の英語雑学T-78

Thursday, 10th March 2022   

今週の英語雑学 イディオム - “S”

“S”で始まるイディオムのPart 4です。使用頻度が高いものに印が付けてあります。それ以外は、見た時や聞いた時に思い出せるように、なんとなく記憶の底に留めておくと、動画や読書などが楽しめると思います。

解説

  1. Skin deep

『皮膚の深さ』と言われても、ちょっと戸惑ってしまいますが、『表面上の』という意味があります。

 

Beauty is only skin deep.

美しさは外見だけに過ぎない → 『外見よりも内面が大切だ』

こちらは、イディオムとは特に関係ありませんが、面白いCMですよ。

Norwegian Airlines Ad - Beauty is only Skin Deep

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この女性は本当は若いのに、おばあちゃんメイクしてるだけのような気がします。そうでないとしたら、この老婦人はとても美しい方なんでしょうね。

 

  1. Have thick skin/thin skin

直訳は『厚い皮膚』ですが、『神経が図太い』という意味です。日本語では『面の皮が厚い』という言い方をしますよね?(反対の意味を表す”thin skin”という言い方もあります。)

 

If you want to be a You Tuber, you have to have a thick skin. People may post nasty comments.

ユーチューバーになりたいのだったら、図太い神経を持ち合わせていなければなりません。嫌みなコメントが投稿されるでしょうから。

 

Trump: "I have very strong, very thick skin"

www.youtube.com

そんなことをわざわざ言わなくても、みんな知ってるとは思いますが、何かと話題を提供して頂いて、助かります。

 

  1. Jump out of your skin

あまりの驚き様に『皮膚から中身が飛び出てしまう』と言いたい時に使われています。

 

The loud scream made me jump out of my skin.

あまりの大きな叫び声に、度肝を抜かれた。

 

The Mustang GT350R Makes You Jump Out Of Your Skin

www.youtube.com

35秒くらいの所で、エンジンを掛けて良いと指示があります。あまりの爆音に、皆さんビックリですね!

 

  1. Get under sb’s skin

『皮膚の下に入り込む』?直訳では意味が撮れませんが、イライラさせるという意味です。

 

Your boss really gets under my skin!

あなたの上司って、本当に癪に障る人だわ!

 

こちらは、イライラさせられる人とどう付き合うか、という内容の動画です。(中学生君に、『現代日本語ではウザイと言っている』と教えてもらいました。多分口語でしょうね。)

How to Deal with People Who Get Under Your Skin

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ネイティブ同士で会話する時のナチュラルスピードでしたね。もっとゆったり聞きたいという方は、こちら↓をどうぞ。

 

こちらは、アクセントもスピードも異なり、字幕付きです。後から気になった個所だけ、字幕で確認する程度にしましょう。一字一句聞き取って、理解する必要はありません。

How Do You Not Let People Get Under Your Skin?

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  1. By the skin of your teeth

直訳してしまうと、『ええぇ⁉歯にも皮膚があったなんて⁉』と驚いてしまいますが、『やっとのことで』とか『辛うじて』という意味です。

 

I just managed to complete the project in time, but only by the skin of my teeth.

仕事をなんとか納期には間に合わせました(が、出来栄えは散々です)。

 

出だしの音程の不安定さには辛いものがありますが、絵が素晴らしいですね。

Karl Mullen - By The Skin Of Your Teeth (Music & Paintings)

www.youtube.com

 

この方に興味を持たれたら、是非こちら↓もどうぞ。

hudsongallery.net

 

  1. Skin and bones

容易に想像できますね。痩せて『骨と皮ばかり』という意味です。

 

When I saw my cat for the first time at the car park, he was just skin and bones.

うちの猫を、初めて駐車場で見掛けた時は、痩せてがりがりでした。

 

Skin and Bones

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たまには童心に返って、こんなダンスを楽しむのも、ほど良い気分転換になりますよ。

 

  1. Slip sb’s mind (今週のおすすめNo. 1

『忘れる』という意味ですが、使用頻度は”forget”`よりも、うんと高いです。

 

I am sorry, I meant to tell you about my appointment, but it completely slipped my mind.

ごめん、予約の事を君に伝えるつもりだったのに、すっかり忘れていた。

 

  1. Slip of the tongue (今週のおすすめNo. 2

『舌の滑り』、なんとなく直訳からも想像できますね。『言い損じる』という意味です。こちらもとても良く使います。日本語では『口が滑る』と言いますよね?”slip of the pen”とすれば、『書き損じる』とも言えます。

 

I called my cat by my husband’s name… “Sorry, it was just a slip of the tongue!!”

猫を呼ぶ時、夫の名前で呼んでしまった。『ごめん、間違えちゃった!』

(そんなことはよくあることだが、その逆は、さすがに申し訳なかった…。)

 

あとがき

卒業生の皆様はご存知かと思いますが、イディオムに全く関係ない動画も、沢山ご紹介しています。クスッと笑って楽しく覚えたり、英語と関係ないところで何かに興味を持って頂いて、英語を使ってそれを理解する、という少々遠回りなことをお勧めしているのです。日本語英語一対一の対訳で、試験勉強などのために、単語やフレーズの意味を覚えるというものではありませんので、ご了承くださいませ。

 

次回予告

絞りに絞っておりますが、次回も引き続き”S”で始まるイディオムの予定です。(id:makylee)

 

ではまた来週。