お勧めの英語本5選B-25
Thursday, 31st August 2022
お勧めの英語本解説01/05
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The Firm by John Grisham
登場人物多数です。それぞれの関わり合いが複雑かつ重要なので、ページ数や名前だけでなく、続柄や所属団体も明記しておくと、戻らずに読み進めます。では早速、メモを取っていきましょう。
メモ
Chapter 1 Mitchell Y. McDeereについて
法学部卒で若くして既婚のMitch (Mitchell)が、メンフィスにオフィスを構える法律事務所に、採用されようとしています。妻の名はAbby。
Chapter 2 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて
新卒の採用として司法試験に合格することが大前提ですが、年俸が良いだけでなく、新入弁護士にBMWを貸与したり、リゾート地にある特別施設を家族で利用出来たり、住宅購入助成金を融資するなど、大変羽振りのよい事務所のようです。家族ぐるみの付き合いが既に始まり、Kay(若手弁護士Lamar Quinの妻)がAbbyをランチに誘ったり、家に招待したり…。
Chapter 3 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて
ところが、上手い話の裏には裏がありそうな様子が、40ページ目くらいから、出てきますね。『Mitchが何か疑っている様子はないか?』と尋ねているという事は、何か疑がわしいことをしているという事でしょう。また、FBIが出てくるということは、よほど大掛かりな事なのでしょう。
Chapter 4 Mitchの内定
内定が決まり初出勤直前、事務所に勤める2人の弁護士の事故死の知らせを受け、MitchとAbbyは葬式に参列することに…。
Chapter 5 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて
不審な場面が、次から次へと出て来ますね。学資ローンなどで借金がある場合は、事務所で清算してくれるなんて、絶対に怪しい!
Chapter 6 Mitch初出勤
ここまで来ると、怪しいどころか、非常に危険な法律事務だということが分かりますね。
Chapter 7 最初の一週間
報酬が良い分とんでもなく忙しい夫に、Abbyは既に不満を抱き始めます。
Chapter 8 土曜日のディナー
招待を受け、MitchとAbbyがディナーに出掛けている間に、家と車に盗聴器が仕掛けられます。なんと恐ろしい職場なのでしょう!?
Chapter 9 Mitchの第六感
先日事故で亡くなった弁護士の遺影が、事務所に飾られました。過去に死去した弁護士を合わせると、4人となります。無意識のうちに、Mitchが何かを感じ取っているように思えてならないのは、自分だけでしょうか?
Chapter 10 司法試験合格
Mitchが司法試験に合格し、Abbyは両親を家に招きます。結婚に大反対され、式にも出席してもらえなかったMitchは、義理の両親とは今だに不仲です。
そして123ページで、Wayne TarranceというFBIの特別捜査官が、昼食中のMitchに接近!もう、既にドキドキしてしまいます。心臓に悪い…。
Chapter 11 報告
昼食から戻ったMitchは、FBIのことを同僚に話します。同僚はすぐに上司に報告。上司からは、今後一切FBIとの接触は避けること、またこのようなことがあれば、直ちに報告するよう忠告されます。
Chapter 12 兄との面会
Mitchは服役中の兄Rayに会いに行きます。Rayとともにかつて服役していた、元警察官で私立探偵のEddie Lomaxを紹介してもらいます。
Chapter 13 グランドケイマン島にて
MitchはAveryとともに、グランドケイマン島に出張します。事務所の弁護士2人が事故死したのは、この島です。忙しい一日が終わり、誘惑に負けたMitchは、バーで知り合った女性と浜辺で浮気してしまいます。翌日Mitchは仕事の合間を縫って、その事故に巻き込まれてしまった、現地の少年の父親Barry Abanksに話を聞きますが、ずっと誰かに尾行されていることに気付いていました。
Chapter 14 Mitchの過ち
出張から戻り、通常業務に復帰しますが、ビジネスパートナーに、Mitchの浮気が知れてしまいます。何者かによって、浮気の現場が盗撮されていたのです。『これでお前 (Mitch)は、我々の物だ』という、DeVasherの恐ろしい囁きが…。この後Mitchは、『FBIのことで嘘をついたら、この写真を妻に送りつけるぞ』と脅されることに…。
Chapter 15 MitchとLomax
常に盗聴、尾行されていることに加え、4人の弁護士の死に不信を抱き始めたMitchが、Lomaxに死因の調査を依頼します。
Chapter 16 Mitchの告白
Mitchは悩んだ末、浮気のこと以外の全てを、妻に告白します。家や車の中では盗聴されてしまうので、待ち合わせ場所から、更に移動したレストランで。
Chapter 17 Lomaxの死
調査を開始して間もなく、Lomaxが何者かに殺害されてしまいます!
Chapter 18 TammyとMitch
Lomaxの死後間もなく、Lomaxの秘書だったTammy Hemphillから、Mitchに連絡があります。Lomax同様、2人とも大変危険な状況にあることから、一致協力することで同意。
Chapter 19 FBIの長官とMitch
なんとMitchはFBIの長官から直々に召喚され、法律事務所がマフィアと密接な関係にあるという、衝撃の事実を聞かされます。捜査に協力すれば報酬が支払われ、FBIから護衛してもらえます。
Chapter 20 TarranceとMitch
FBI長官から差し向けられたTarranceが、Mitchに回答を要求しますが、一味にその場を目撃されてしまいます。とっさに芝居を打ちますが、Mitchは上司から呼び出しを受け、尋問されます。Mitchの証言と、部下の目撃内容に食い違いがあり、Mitchは疑惑を掛けられてしまいます。
Chapter 21 Mitchへの今後の対応について
隠れてFBIと接触していると疑われるMitchをどうすべきかが、話し合われています。①FBIの疑惑を払拭するため、法律事務所の方針を変え、終身雇用の見直しをして、内部事情に通じていない4人の弁護士を解雇。②MitchがどこまでFBIとつながっているのかを更に調査し、最悪の場合は抹殺。
Chapter 22 Tammyの作戦準備
Mitchから依頼を受け、TammyはDorisという偽名で、作戦の準備に取り掛かります。メンフィスの事務所のすぐ近くに事務所を借り、着々と準備を進めます。一方Mitchには、再度Tarranceから接触が。MitchはFBIのオファーを大筋受け入れていますが、金銭面で同意には至っていません。
Chapter 23&24 作戦開始
いよいよ作戦が開始されます。『合図があった』と、288ページと302ページに出てきますね。もうドキドキで、目を離せません!!
Chapter 25 MitchとAbbyのグランドケイマン島旅行
休暇を楽しむと装ったMitchとAbbyが、グランドケイマン島の特別施設に宿泊します。2人揃って、Barry Abanksから、スキューバダイビングの手ほどきを受けると見せ掛け、話を進めます。
Chapter 26 法律事務所側の作戦
一方、法律事務所側も、作戦を練り始めます。危機を察したマフィアの一味が、事務所の今後について、Mitchの処分についてを議論します。どうやら、FIB内部に、Alfred(偽名)という密告者がいるようです。
Chapter 27 Abbyの別居(作戦)
突然Abbyが事務所のMitchを訪ねます。母親が癌で手術が必要になったので、しばらくそばにいてやりたいという事で、即刻別居開始。一方、単身でグランドケイマン島に出張したAveryに、Tammyが接近。自由の身となったAbbyと共同で、Averyを睡眠薬で眠らせている間に、社外秘の書類をコピーし、合鍵を作るなど、大活躍です。最後の最後で二人が連絡を取っていることが、盗聴されてしまっています。互いの名前や具体的なことは話していないので、大丈夫だとは思うのですが、ハラハラしますね!
Chapter 28 AlfredとVinnie Cozzo
FBIのTorry Ross (Alfred)が、マフィア一家のVinnie Cozzoに呼び出されます。多額の現金と引き換えに、Mitchについての情報提供を要求されます。『2週間時間をください』とAlfred。
Chapter 29 Mitchの作戦
夜中の3時過ぎ、Tammyの合鍵を使って、Mitchは必要書類をコピーします。
Chapter 30 MitchとTarrance
Mitch、Tarranceと再会。
Chapter 31 Tammyの作戦準備
事務所側では、Mitch側の女性達の存在に気付いていますが、それが誰かという事までは把握できていない様子。盗聴した電話の内容からでは、それが誰なのかまでは特定できないのです。
Chapter 32 作戦その2(法律事務所側)
事務所側の作戦として、軽い心臓発作と偽ってAveryを入院させます。TarranceからMitchに接触。
Chapter 33 Rayの脱獄
RayはFIBからの護衛付きで脱獄を果たします。FBIに協力する条件として、Mitchから、初回の報酬100万ドルと、兄の出所が要求されていたのです。
Chapter 34 Tarryの密告
約束の期限となり、Tarryは待ち合わせ先で、Vinnie CozzoにMitchのことを密告してしまいます。このことは直ぐに長官の耳に入り、大掛かりあMitchの護衛が始まります。
Chapter 35 AbbyとRay
服を着替え髪型も変え、変装したRayが逃亡を開始。途中、危機一髪でAbbyを救います。Abbyは車中、Rayに事件の経緯を説明。予想外の危険な状況に、『刑務所に戻りたくなってきたよ』とRay。
Chapter 36 再会
Mitchが2人と再会します。3人は揃って、とあるモーテルに場所を移し、着々と計画を実行。
Chapter 37 FBIの捜査と一味の追跡
Mitchを追うMoroltoの一味、Mitchを守るため一味を追うFBIの捜査が続きます。
Chapter 38 Moroltoの策略
FBIの捜査をかく乱させるため、一味はFBIに偽りの通報をします。これによりFBIはMitch達から遠ざかり、Mitch達は孤立させられてしまいます。非常に危険な状況です。
Chapter 39 Andy
救世主現る!! Mitch達の宿泊している施設で、マネージャーをしている前科者のAndyが、現金収入のためにMitch側に付きます。使い走りをしてくれたり、外部状況を報告してくれたり…。Mitch達の作戦もいよいよ最終段階に入り、メディア向けのヴィデオ撮影に入ります。あと一息というところで、油断したRayがビールを買いに出かけ、一味に見つかってしまいます!恐ろし過ぎる!
Chapter 40 脱出
準備が全て整い、いよいよ脱出というところで、ハプニングが。手配してあった救助船が、時間になっても着きません。浜辺で助けを待つ間、Abbyが一味に襲われてしまいます。最終的には一味を倒し、遅れて来たAbanksの船で、3人は脱出を果たします。
Chapter 41 ケイマン島へ
島の住人Georgeに連れられて、無数とも言われているケイマン諸島のなかの小さな島で、3人の新生活が始まります。船便で届いた本土からの新聞には、Bendini, Lambert & Locke法律事務所の不正と、マフィアとの関連を暴露する記事が掲載されていました。3人は依然としてマフィアの標的であることに変わりありませんが、島で生活する3人が見つけられる確率はかなり低いと思われます…。
あとがき
事件は全てスッキリ完結すべきだ!などという決まりはないにしても、悪業は明るみに出たものの、これだけハラハラさせておいて、McDeere一家の行く末が依然として闇に包まれたままだというのが、なんとも煮え切らない!読み終えた後も、心配で心配で…。
ご参考までに、この本を読まれた方からの投稿動画です。
The Firm by John Grisham
主筆活動について、ご本人が語って下さっています。
John Grisham on his regimented writing routine | Author Shorts
何でもあるものですね…オンラインで無料で読めるサイトも見つけてしまいました!
読書は目が疲れるという方は、読む代わりに聴くのも良いですね。
Audiobook - Learn English Through Story • Subtitles THE FIRM intermediate level
かなりゆっくりなので、1.5倍くらいのスピードで聴くのがお勧めです。(自分がせっかちなだけかも知れませんが…。)
お願い
出版翌年に映画化されているので、気になってキャストを調べていたのですが、一番知りたかったAndy役が、どこにも見当たりません。Andyがいなかったら、Mitch達の計画は成功していなかったのでは、というくらい重要人物なのに!ご存知の方いらっしゃったら、是非是非教えて下さいね!
次回予告
来月末は、”Horribly Famous”シリーズの”Newton and his falling apple”です。
(昨日はコピぺを間違えておりまして、申し訳ございませんでした。)
ではまた。