お薦めの英語本5選B-26

Friday, 30th September 2022 

お薦めの英語本解説02/05

 One Hundred Secret Thoughts Cats Have about Humans by Celia Haddon


お詫び

大変申し訳ございませんが、急遽お薦め図書を変更させて頂きました。

 

”Horribly Famous (Dead Famous) books (Newton and his falling apple)”を、予約しようとした際、図書館に確認しましたところ、残念な事に、消耗が激しいため、シリーズ全巻撤去したという返信を頂いたのです。(昨年のHolly Webb著Becky’s Terrible Termも同様でした。)

 

他のお薦め本とのバランスを考慮して、もっと読み易いものをお薦めした方が良いと判断し、今回は“One Hundred Secret Thoughts Cats Have about Humans”と差し替えさせて頂きました。悪しからずご了承くださいませ。猫の目線で書かれた、ユーモアにあふれた一冊です!挿絵もとても良い雰囲気で、愛猫家の心を鷲掴みにしますね…。

 

物語ではありませんので、内容を追う必要もなく、気に入ったところだけ読んでみたり、分かりにくい所はバッサリ諦めてしまう、など気楽に楽しんで頂けたら、と思います。(外国語だから分からないという訳ではなく、猫好きでない方には理解不能な個所も多いです。)それぞれが短いので、音読練習にも最適です。気に入ったページを読んでいるところ録音して、後で何回も聞き直し、納得のいく読み方になるまで読み込んでいくというものです。くれぐれも、あまり自分に厳しくし過ぎないようにして下さいね。

 

では、お薦めの箇所をピックアップしながら、内容をザッとメモしていきますね。(翻訳ではありません。)

 

メモ 

『下級な人間達を理解し、養子縁組してあげよう』という、上から目線の出だしで始まっていますね。

 

P9

人間達は、未だに自分達が猫を飼っていると信じ込んでいるが、実際のところは、猫が人間を飼い慣らしているのだ。機転が利かず不器用ではあるが、きちんとしつけさえすれば、人間はかなり有益なペットになる。

 

P10

人間を養子として迎え入れてやろうではないか。住む家が必要な人間達は、我々の待機する特別な場所にやって来る。その人間達は、救助を求めているのだ。

 

気に入った人間を見つけたら、走り寄って行って、スリスリしてやると良い。すぐに反応する人間は、良いペットとなるであろう。

 

P23

我々猫が、エネルギー摂取(軽食)、エネルギー温存(昼寝)、エネルギー再摂取(軽食)、エネルギー温存(またまた昼寝)と言った具合に、有意義な時間を過ごし、エネルギーを節約している一方で、人間達は仕事や買い物、料理などで、慌ただしくエネルギーを消耗させている。

 

P28 (ll 5-6)

人間の赤ん坊には、全くヒゲがない。オスの人間には、あるにはあっても、ただボウボウと生えているだけで、動かせないため距離を測ることもできず、全く役立たずだ。

 

P29

人間の爪は、やたらと幅広で柔らか過ぎて、縄張りの目印さえ残せないから、我々が家具や絨毯を引っ掻いてやらなければならない。それなのに、このせっかくの親切が感謝されないのは、おそらく、我々の行為によって、自分達がいかに劣っているかを意識させられてしまうからだろう。

 

P39

人間の舌は、ザラザラしておらず、柔らか過ぎるため、自分達で身だしなみを整えることができない。それに加えて、体が欠陥的に硬く、肝心な所がきれいにできない。

 

P56

子猫がたった数週間でトイレを使えるようになるのに、人間の赤ん坊ときたら、数年も掛かる。

 

P58

人間達は、加熱調理して肉を台無しにしてしまう。ごくわずかな洗練された人間だけが、我々と同様に生肉を食する。生肉を出すようなレストランは、べらぼうに高い。

 

P60

ネズミ狩りのやり方を教えてやろうと、食べたいのを我慢して、生きたネズミを持って行こうものなら、図体が馬鹿デカくて腕力もあるくせに、ちっちゃなネズミを怖がって大騒ぎする。大声で叫んで、ソファーに飛び上がる者さえいる。

 

P61

ネズミ狩りの人間バージョンが、買い物と呼ばれるものだ。出掛けて行っては、後で食べられるよう、缶詰や袋入りの食べ物を持ち帰る。

 

ネズミが食べられるように人間を躾けるのは無理だが、好みの銘柄のキャットフードを持って来させることはできる。下記の取扱説明書を使って、躾の基本を極めよう。

One Hundred Ways for A Cat To Train Its Human

http://www.amazon.co.uk/One-Hundred-Ways-Train-Human/dp/0340786051

 

P72-73

テレビだけでなく、人間達はコンピューターにも釘付けになる。コンピューターには、『ネズミ』と呼ばれるものが、取り付けられており、小さなマットの上でそれを使って、いつもなにやら書いている。

 

我々が人間を、本物のネズミ狩りができるように調教してやれば、人工のネズミなどに時間を費やしていなくても済むのだ。デリートボタンを押してやれば、この非健康的な活動から、人間達を開放してやることができる。

 

P74

鳥の鳴き声か子猫のような、耳障りな音がするプラスチック製の長方形の物体について。人間達は、なにやら必死にこの物体に話しかけており、驚くことに、その物体はそれに応答しているようだ。試しにこの物体にニャーと言ってやったら、何かが聞こえるかも知れない。

 

P96

そして、最後はクリスマスで終わっていますね。『我々のために飾りが付けられたクリスマス・ツリー。倒してしまったら、人間達は動揺して騒ぎ立てるが、クリスマスなのだから、許してやろうではないか。』

 

あとがき

お気づきとは思いますが、“perfect”が”purrfect”となっていたり、’perhaps”が“’purrhaps”となっていたり、”newspaper”が“mewspaper”となっていたり…などなど、猫っぽさに溢れていましたね。

 

ご購入希望は

https://www.goodreads.com/book/show/1855095.One_Hundred_Secret_Thoughts_Cats_Have_about_Humans

 

この本のオンライン読書ご希望は

https://archive.org/details/onehundredsecret0000hadd

 

 

次回予告

来月末は、Patricia Cornwell著、検視官シリーズの”Postmortem”です。

 

ではまた。