お薦めの英語本5選B-28
Wednesday, 30th November 2022 お薦めの英語本5選B-28
お薦めの英語本解説04/05
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Postmortem by Patricia Cornwell
検視官シリーズ第一弾です。読み始めるや否や、既にドキドキワクワクさせられますが、後半にもなると、もう何もかもほったらかして、とにかく読み続けてしまいます!
主人公の検視官Kay Scarpettaの容姿が、著者とほぼ一致していることや、著者自身がテレビのレポーターだったという経緯もあり、主人公は著者自身をモデルにしたのではないか、と言われています。今まで知りませんでしたが、映画化されているんですね?Angelina Jolieは随分かけ離れているように思えてなりません…。
著者に興味を持たれた方は、こちらをご参照下さい。
では、早速メモを取っていきます。全てのChapterを網羅したら、とんでもない量になってしまったので、重要ポイントだけ抜粋してみます。
概要
Richmondで検視官として働くKay Scarpettaが、殺人課の刑事Pete Marinoに、夜中に呼び出されます。殺人事件が起こったのです。Marinoは、通告者で被害者の夫であるMatt Petersenを疑いますが、Kayは否定。犯人に、腐敗臭にも似た甘い汗のような異常な体臭があること以外に、有力な手掛かりもないまま、残虐な殺人事件が続き、関係者しか知らないような極秘情報が、スクープされます。その頃、Kayの事務所のコンピューターが何者かにハッキングされます。事件の詳細はKayの事務所からリークしたと見なされ、Kayは市警察本部長のDr. Amburgeyから呼び出しを受け、厳重な注意を言い渡されます。そこには、Kayの恋人で、事件を担当している弁護士のBill Boltzも同席していました。
執拗な情報収集で知られるテレビレポーターAbby Turnbull、Kayの姪で、天才少女のLucyが疑われましたが、真犯人は依然として見つかりません。誰が、何の目的でハッキングしたのか?そうこうしているうちに、Abby Turnbullの妹のHenna Yarboroughまでもが犠牲者となってしまいます。
5人の犠牲者になんの共通点も見出せず、苦悩するKayが、最後に辿り着いたのは、5人とも警察に連絡をしたことがあるということ。Marinoから、緊急電話の録音テープを借りて、黙々と手掛かりを探し続け、憔悴しきったKayが自宅に戻り、寝室に入ると、なんと腐敗臭が!!!
この続きは、最終章のChapter 16となります。是非是非、読んでみて下さい。全シリーズ読破したくなること請け合いです。
主要登場人物は、Kayの部下のWingo、秘書のRose、指紋鑑定官Vander、容疑者性格分析官のBenton Wesley、Kayの妹Dorothy、家政婦のBerthaと言ったところでしょうか。
あとがき
このシリーズを初めて読んだのは、30年以上も昔の事です。まだ日本に住んでいた頃だったので、日本語で読んでいます。初めて原書で読んだ時に、和訳されていたMarinoの描写が、原書ととてもかけ離れていたことに、驚愕したことを覚えています。翻訳者さんを悪く言うつもりはありませんが、やはり原書でなければ、存分に楽しめないこともあるのだ、と思い知らされました。読書嫌いの自分を、読書の世界に連れて行ってくれた母に感謝しています。
前置きが長くなしました。概要は出来る限り手短にまとめましたが、もう少し肉付があった方が良さそうでしたら、ラインにてご連絡下さい。
次回予告
次回は、Alex Woolf著”Think about it! Philosophy for Kids”の予定です。
ではまた。