お勧めの英語本5選B-26

Tuesday, 28th February 2023       

お薦めの英語本解説01/05

  1. Animal Farm by George Orwell

“Animal Farm”とは、農場の動物達が自分達で運営する農場に付けた名前です。最初は、ごく当たり前に人間に運営されていた農場なのですが、理想の農場を築くため、動物達が人間を追い出して、自分達で運営を始めます。数々の困難を乗り越えた先は…?

 

いつもの通り、最初の1~3章では、特に人物関係(動物関係?)の把握に気を付けて。では早速、メモを取っていきましょう。

 

メモ

Chapter 1 Mr Jonesの農場にて

Mr Jonesの農場で飼われていた老齢の豚Old Majorは、年齢と経験、高い知能と知識から、他の動物達に尊敬されています。ある日、そんなOld Majorが夢を見ます。余命いくばくもないことを察知したOld Majorは、夢の内容を農場の動物達に伝えることが使命であると感じ、会合を持ちます。夢に出てきた、人間のいない平和な生活のこと、幼い頃に聞いた動物称賛の歌についてを語り終えると、『二本足で歩くもの(人間)は悪であり、四本足や羽を持つもの(動物)は仲間だ。今こそ反逆を起こし、人間を排除すべきである』という考えが、深く浸透します。Old Majorの歌った”Beasts of England”を、全員で大合唱するとMr Jonesが目を覚ましてしまい、会合は急遽終了となります。

 

白ヤギMuriel、農場で最年長でロバのBenjamin、犬のBluebell、Jessie、Pincher、そして馬のBoxer、Clover、Mollieは、この先も頻繁に登場します。それぞれの性格もメモしておくと、後で『なるほど!』と思えることが多く、楽しめると思います。

 

 

Chapter 2 動物達の反逆

Old Majorは、三日後に静かに息を引き取ります。Old Majorの意志を引き継いで反逆を企てるのは、3匹の豚Snowball、Napoleon、Squealerです。SnowballとNapoleonは、この先中心となって改革を進めますが、そりが合いません。補佐的な役割を果たす、小柄でまるまると太ったSquealerは、論争で言いくるめることが得意、Mr JonesのペットだったカラスのMosesは、優秀なスパイでした。

 

週末に酔っ払って、翌日昼過ぎに帰ってきたMr Jonesは、農場の動物達に餌をやるのも忘れて家に入ると、応接間のソファーに倒れ込み、またウトウトし始めます。怒りの頂点に達した牛がドアを蹴り破ると、他の動物達も続いて大暴れし始め、手に負えなくなった人間達は、大慌てで逃げ出します。こうして、Jones夫妻と4人の使用人は、農場から追い出されたのでした。反逆は大成功し、Mr JonesのManor Farmは”Animal Farm”と改名され、7つの掟が定められます。

 

  1. 二本足で歩くものは全て敵である
  2. 四本足で歩くもの、翼を持つものは全て同士である
  3. 動物は決して服を着ない
  4. 動物は決してベッドで寝ない
  5. 動物は決して飲酒しない
  6. 動物はいかなる動物も殺してはならない
  7. 動物は皆平等である

 

動物の中でも、豚はとりわけ知能が高いようで、猛勉強した甲斐あって、“friend”が”freind"と、誤って綴られていたり、アポストロフィの付け方が間違っている以外は、7つの掟は正しく書かれ、目につく場所に掲示されました。

 

 

Chapter 3 動物による動物のためのAnimal Farm

動物は全て平等だが、豚はとりわけ頭脳を駆使するから、という理由で、リンゴと牛乳を特別に配給されることになります。このようにして、この先も少しづつ、”adjustment”が加えらていきます。なんとなく、既に先が読めてしまいますね…。

 

 

Chapter 4 Mr Jonesの仕返し

農場を取り戻そうと、使用人達を従えたMr Jonesが、銃を持参して、Animal Farmを襲撃します。動物達は、このようなことは想定済み、準備万端でした。双方に犠牲者が出てしまいますが、最終的にAnimal Farmは勝利を納めます。唯一善人だった少年が、Boxerの蹄鉄を直に受けて、亡くなってしまいました。農場側は、銃弾に当たった羊が犠牲になりました。その他にも数多くの負傷者を出し、勇敢に戦ったSnowballも負傷しました。

 

 

Chapter 5 裏切り

生産性を上げて、快適な生活を送るための風車設立に大忙しのAnimal Farmですが、様々な事件が起こり始めます。砂糖とリボンの誘惑に負けたMollieが脱走、人間側につきます。風車設立に反対のNapoleonは、忙しく働くSnowballを冷ややかな目で見ています。

 

 

Chapter 6 Snowball追放

ある日突然、Napoleonが育てた犬に襲われて、SnowballがAnimal Farmから追い出されてしまいます。すると間もなく、風車設立に反対していたはずのNapoleonが、風車設立を再開させます。Squealerの説明によれば、Napoleonは、風車設立に反対していた訳ではなかった。そもそも風車設立のアイディアは、SnowballがNapoleonから盗んだものである。それ故、これまでの過程は全て、Snowballを追放するための作戦だったと説明します。

 

11月のある日、人間達の手により、風車が破壊されてしまいます。最初の襲撃から学び、大変な苦労を重ねて、壁に厚みをもたせて完成させた風車が、爆撃音と共に、無残に崩れて果てていました。『これはSnowballの仕業だ』と、Napoleonは続けます。『自分が追い出されたので、悔しくて仕返しをしたのだ』と。

 

Napoleonによれば、Snowballは最初からMr Jonesと手を組んでいて、農場の状況は全て、人間達に筒抜けになっていた。Mr Jonesによる農場襲撃も、うまく仕組まれたもので、疑いを逃れるために、Snowballにわざと負傷させたことは、発見された秘密文書から確認できる…(中略)

 

博物館として保存することで同意していたMr Jonesの住み家に、豚だけが住み始め、禁止されていたベッドでの就寝、飲酒も、掟に修正が加えられて、いつの間にか条件付きで可能になっています。やってもいない罪を自白をした動物達は、無残に殺されるか、自殺を強いられます。(実際の所、労働力が風車再設立に割り振られて、収穫が激減したため、頭数を減らすための対策だったのでは、と思われますが、あまりにも残酷過ぎて、途中で読むのが辛くなってしまいました。)これらについて、掟に逆らうものではないかと、首をひねる動物達もいましたが、口の上手いSquealerに、その都度うまく言いくるめられてしまいます。

 

幸せな生活を送るために始めたAnimal Farmですが、どんどん悪い方向に進んでしまっています。この先一体どうなるのでしょうか?気になる方は、是非続きを読んでみて下さいね。

 

 

あとがき

いつもつも、長くなってしまってすみません。出来る限り手短に簡潔に、と何度も書き直していると、いつも月末ギリギリになってしまいます…。視力もかなり落ちてしまったので、誤字脱字もかなり多いのではないでしょうか。重ね重ね申し訳ございません!(近々、眼科で検診を受けて参ります。)

 

上手にまとめてくださって、質問も受け付けてくださる、楽しいサイトを見つけました。

Animal Farm: Study Guide

https://www.sparknotes.com/lit/animalfarm/

内容について日本語でお話したいかたは、ラインにてご連絡下さいませ。

 

 

次回予告

来月末は、Dawn Frenchさんの”Dear Fatty”です。

 

ではまた。

今回のお薦めの英語本5選B-25

Wednesday, 1st February 2023

今回のお薦め英語本5

 

体調不良のため、投稿が遅れてしまい申し訳ございません。例によって、新旧ごちゃまぜ、難易度バラバラです。英語の本に初めて挑戦したい方は、こちらをご参照下さいませ。↓

初めての方にお薦めの英語本5選B-01

mamatange.hatenablog.com

 

初めての方でも安心して読める英語本は、勿論、この他にも沢山あります。読んでみたい本がありましたら、その都度ラインにて御相談下さいね。

 

読書する際のポイント

  1. 辞書はできる限り使わず、想像力で読み切る。
  2. 細かいことは気にせず、どんどん読み進める。
  3. 登場人物の特徴や人間関係、内容を大雑把にメモしておく。(付箋をその個所に直接貼っておくと良いですよ。)

動画と同様、分からなかったところは気にせず、分かったことを喜びとしましょう。各チャプターを、数行で要約に、ざっくり内容がつかめればOKです。英文読解しようとするのではなく、英語をツールとして、本を楽しむ感覚で読みましょう。文法は後回しで!

 

  1. Animal Farm by George Orwell

一言で言ってしまうと、政治色の濃い寓話になるのでしょうか。難しい単語も多くはないですし、ページ数も120ページと少なめですので、内容に興味を持てれば、読み進めやすい著書だと思います。初版は1945年ですが、今の世の中でも十分通用する内容です。

 

 

  1. Dear Fatty by Dawn French

悲しい箇所もありますが、流石にコメディアンだけあって、わざと単語を間違えて、面白おかしく書いています。そんなに多くはないですが、間違いを見つけるのも楽しいですよ。

 

 

  1. Original Sin by P.D. James

英国三大女流ミステリー作家の一人(自分で勝手に決めている)P.D. Jamesの著者の本で、初めて読んだのが、この著書でした。ボリューム満点で、通勤のお供に是非お薦めです。

 

 

  1. Sabertooths and the Ice Age by Mary Pope Osborne and Natalie Pope Boyce

こちらも少々古いのですが、歴史好きな男の子達に大人気でした。

 

 

  1. Escape from Chernobyl by Andy Marino

ごく最近出版されたものですが、かの有名なチェルノブイリ原発事故をもとに書かれています。原発が安全だなどと仰っている日本の政治家の皆様に、是非読んで頂きたい一冊です。

 

 

次回予告

今回は、新たな分野を加えてみましたが、まだまだマンネリから抜け出せていません。ご意見、ご希望がありましたら、ラインでお知らせ下さいませ。(id:makylee ウインク猫) ホラーだけは、勘弁してくださいませ…。

 

今月末から、毎月一冊づつ解説させて頂きます。

 

ではまた来月。

おすすめの英語本5選B-29

Saturday, 31st December 2022 

 

おすすめの英語本解説05/05

 

  1. Norwegian Wood by Haruki Murakami

今回は内容ではなく、表現にスポットを当ててみました。真似したくなるような、美しい表現が満載です。(国外向けJay Rubinさんの訳です。)

 

 

メモ

 Chapter 1

 

P6 (1行目から)

You’d yell at the top of your lungs, but nobody would hear you, and you couldn’t expect anyone to find you, and you’d have centipedes and spiders crawling all over you, and…

 

こちらは“field well”に落ちたら、どうなるかというNaokoの説明です。原書(日本語)は読んだことはありませんが、おそらく『どんなに大声で叫んでも』に近いものだと思われます。アメリカ英語には、”lung”を使った、このような表現があるのですね。ちなみにイギリス英語では”at the top of your voice”です。

 

 

P7 (2行目から)

Those beautiful eyes of hers were looking inside me for a long, long time.

 

“Her beautiful eyes”ではなく”beautiful eyes of hers”となっています。勿論”those”を使っていることもありますし、前者が間違いだというわけではないのですが、わざわざ文法をとことん勉強して暗記しなくても、『あぁ、あの時こういう語順で”of”の後は所有代名詞だったなぁ』と気が付けば、いつでも応用できますよね。本で読んだり、動画で見たことを覚えていて、気になるなぁ、知りたいなぁ、と思ってから文法を勉強する方が、よく理解できますよ。

 

 

Chapter 2

 

P24 (13行目から)

“I was a long distance runner at school, I’ll have you know…”

 

“I’ll tell you”でも”Let me tell you”でもなく、”I’ll have you know”なんですね。一般的な表現ではありませんが、お嬢様学校に通うNaokoにはぴったりの表現ですね。(その表現の使われている場面や、使っている人物に関連付けて理解しておくと、その場に適切な表気が、すんなりと出てくるようになりますよ。)

 

 

P27 (下から6行目)

“We hit it off straight away, tough.”

 

”click” と同様、“hit it off”も、よく使われます。

My husband didn’t really click with his new boss.

Linda and I really clicked the first time we met.

I met her at school and we just clicked.

 

 

P28 (最後のパラグラフの4行目)

…so together we left school, ambled down the hill to a pool hall on the harbour, and played four games.

 

ここに出ている”amble”は、おすすめ単語です。学校で習わなかったからなのか、英作文で『ブラブラする』も『さっそうと歩く』も”walk”を使っている方が多いです。PLではご説明していたので、重複してしまうかも知れませんが、復習を兼ねて『歩く』関連の語彙を…。

 

My son walks to school.           

交通手段としての『歩く』

 

My baby has just learned to walk.         

歩き方について述べるまでもなく、『歩くことを覚えた』

 

I marched to the office and demanded to see the officer.           

ツカツカと詰め寄る感じがしませんか?

 

They strolled along the beach.  

のんびりと散策していますね。

 

The tiger ambled through the woods.     

急がず、悠々とした感じがしますね。

 

* 翻訳者のJay Rubin氏は米国人なのに、”harbor”ではなく”harbour”と綴っていて、とても疑問に思っていたのですが、裏表紙にポンドで定価が記されているので、どうも英国向けに書かれているようですね。

 

 

…と、このような感じで、Chapter 11まで続きますので、膨大な量になってしまいました。どこから抜粋すべきか随分迷ったのですが、結局選ぶことができず、最初の1/5くらいのところにしました。長くても読んで下さる方がいらっしゃったら、ラインにてお知らせくださいませ。

 

この本の翻訳者Jay Rubin氏について興味を持たれた方は、↓こちらをどうぞ。

en.wikipedia.org

 

あとがき

どうしてもマンネリ化してしまいがちですが、単なる翻訳物ではなく、既に完結した文学作品とも言えるこのおすすめ本は、新たな語彙や表現を取り入れるチャンスです。気に入った表現をノートにメモしたり、何度も音読したりすると、しっかり記憶に固定されますよ。

 

次回予告

次なるおすすめの5冊のご紹介となります。出来る限り異なった分野を取り混ぜて、と考えてはいるのですが、どうしても偏ってしまいます…。リクエストがありましたら、是非ラインでお知らせ下さい!

 

ではまた。

お薦めの英語本5選B-28

Wednesday, 30th November 2022     お薦めの英語本5選B-28

お薦めの英語本解説04/05

  1. Postmortem by Patricia Cornwell

検視官シリーズ第一弾です。読み始めるや否や、既にドキドキワクワクさせられますが、後半にもなると、もう何もかもほったらかして、とにかく読み続けてしまいます!

 

主人公の検視官Kay Scarpettaの容姿が、著者とほぼ一致していることや、著者自身がテレビのレポーターだったという経緯もあり、主人公は著者自身をモデルにしたのではないか、と言われています。今まで知りませんでしたが、映画化されているんですね?Angelina Jolieは随分かけ離れているように思えてなりません…。

 

 

著者に興味を持たれた方は、こちらをご参照下さい。

en.wikipedia.org

 

 

では、早速メモを取っていきます。全てのChapterを網羅したら、とんでもない量になってしまったので、重要ポイントだけ抜粋してみます。

 

概要

Richmondで検視官として働くKay Scarpettaが、殺人課の刑事Pete Marinoに、夜中に呼び出されます。殺人事件が起こったのです。Marinoは、通告者で被害者の夫であるMatt Petersenを疑いますが、Kayは否定。犯人に、腐敗臭にも似た甘い汗のような異常な体臭があること以外に、有力な手掛かりもないまま、残虐な殺人事件が続き、関係者しか知らないような極秘情報が、スクープされます。その頃、Kayの事務所のコンピューターが何者かにハッキングされます。事件の詳細はKayの事務所からリークしたと見なされ、Kayは市警察本部長のDr. Amburgeyから呼び出しを受け、厳重な注意を言い渡されます。そこには、Kayの恋人で、事件を担当している弁護士のBill Boltzも同席していました。

 

執拗な情報収集で知られるテレビレポーターAbby Turnbull、Kayの姪で、天才少女のLucyが疑われましたが、真犯人は依然として見つかりません。誰が、何の目的でハッキングしたのか?そうこうしているうちに、Abby Turnbullの妹のHenna Yarboroughまでもが犠牲者となってしまいます。

 

5人の犠牲者になんの共通点も見出せず、苦悩するKayが、最後に辿り着いたのは、5人とも警察に連絡をしたことがあるということ。Marinoから、緊急電話の録音テープを借りて、黙々と手掛かりを探し続け、憔悴しきったKayが自宅に戻り、寝室に入ると、なんと腐敗臭が!!!

 

この続きは、最終章のChapter 16となります。是非是非、読んでみて下さい。全シリーズ読破したくなること請け合いです。

 

主要登場人物は、Kayの部下のWingo、秘書のRose、指紋鑑定官Vander、容疑者性格分析官のBenton Wesley、Kayの妹Dorothy、家政婦のBerthaと言ったところでしょうか。

 

あとがき

このシリーズを初めて読んだのは、30年以上も昔の事です。まだ日本に住んでいた頃だったので、日本語で読んでいます。初めて原書で読んだ時に、和訳されていたMarinoの描写が、原書ととてもかけ離れていたことに、驚愕したことを覚えています。翻訳者さんを悪く言うつもりはありませんが、やはり原書でなければ、存分に楽しめないこともあるのだ、と思い知らされました。読書嫌いの自分を、読書の世界に連れて行ってくれた母に感謝しています。

 

前置きが長くなしました。概要は出来る限り手短にまとめましたが、もう少し肉付があった方が良さそうでしたら、ラインにてご連絡下さい。

 

次回予告

次回は、Alex Woolf著”Think about it! Philosophy for Kids”の予定です。

 

ではまた。

お薦めの英語本5選B-27

Monday, 31st October 2022        お薦めの英語本5選B-27

お薦めの英語本解説03/05

お詫び

大変申し訳ございませんが、再度お薦め図書を変更させて頂きました。図書館には、余裕を持って予約を入れてあったのですが、延長可能期間を過ぎた今も”Postmortem”が返却されていません。その次に予定していた”Think about it! Philosophy”の方も、まだ貸出中のため、来年お薦めする予定だった”Detective’s Handbook”と、急遽入れ替えさせて頂きました。悪しからずご了承くださいませ。

  1. Detective’s Handbook by Colin King

いわゆる『探偵の(ための)手引書』ですね。子供向けですが、大人でも十分楽しめると思います。内容的には、『ん?』と考えさせられるところもありますが、ユーモアなのでしょうね。

 

 

今回もストーリを追うものではありませんので、お薦めの箇所をピックアップしながら、ザックリ解説していきますね。お薦め本をお持ちでない方は、こちらをご覧ください。

 

www.bing.com

 

今回引用した箇所は、この中からピックアップしました。順序が前後しますが、悪しからずご了承くださいませ。(貼り付け分の文字が見辛いかと思います。お手数ですが上記リンクから、オリジナルをご参照ください。)

解説


P132

匂いや音も含め、どんな些細な変化も見逃さないこと、障害物を越えて悪党を追跡できるよう、日頃から体を鍛えておくこと、聞き込み調査では重要な情報を聞き漏らさない様、慎重に…などなど、優れた探偵になるためのヒントが書かれていますね。(聞き込みについては、次のページに記載されています。)

 


P6

探偵事務所の設立についてですね。Dodd探偵の事務所を参考にして、悪党を逃さない様、盛りだくさんの仕掛けで対応しましょう。仕掛けを一つ一つ見て行くと、楽しいですね。初版が1991年とかなり古い本なので、録音機器が、携帯やヴォイスレコーダーではなく、テープレコーダーなんです。小中学生諸君から、『それって何ですか?』と聞てしまいます。その他にも、アナログな仕掛けが多く、懐かしくなってしまいます…。

 


P138

外出時に部屋に忍び込まれたかどうかを、見つける方法ですね。靴跡が残るようにパウダーを蒔いておく、触ったことが分かるように、開いた本のページに髪の毛を置く、自分だけに分かるような間隔で引き出しをほんの少しだけ開けておく、自分だけに分かるようなやり方で封筒を並べて置き、その上に細かな紙切れを少し置いておくなどなど、読んでいると楽しくなります。文法など考えていなくても、髪の毛一本と言う時は”a hair”と言うんだな、と自然と頭に入って来ますね。

 


P10

忍び込まれた形跡を見つけるものですね。左側が忍び込まれる前、右側が忍び込まれた後の図です。何が盗られたのか、何がすり替えられたのか、何に触ったのか見つけられますか?最低20ヶ所あるそうですが、残念ながら答えが載っていませんでした。小中学生諸君と一緒に読んでいると、英語そっちのけでのめり込んでいて、とっても楽しそう!決まって『来週もこういうのがやりたい!』と、リクエストが入ってしまいます…。

 


P56

被疑者に対する聞き込みですね。辛抱強く、何度も繰り返して話をさせると、(嘘をついている場合は)話が微妙に変わったり、ついうっかり(言うべきでないことまで)言ってしまうことがある。次のような仕草を見逃さないように!

 

やましい場合は、目を逸らしたり、顔を赤らめたり、急に怒り出したり、青ざめたりすることが多いが、全く無表情な場合もある。無実潔白な場合は、困惑したり、口数が多くなったりするとのこと。本当かどうかはさておき、『なるほど、この場合には”get”を使って、この場合には”grow”を使うんだ』などと、一歩離れて文法に立ち返るのも良いですね。

 

あとがき

電子化が進んでいるようで、本の冊数がかなり少なくなり、図書館内も本棚よりもイヴェントのディスプレイやパソコンが増えていたりと、時代の流れを感じます。定められた延長期間を過ぎて、罰金を払ってまでも完読する方がいることを考慮し、今後は、一ヶ月前倒しで予約を入れて対応する予定です。ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございませんでした。

 

次回予告

たった今、図書館から予約本確保の連絡が入りました!ということで、来月末は、一ヶ月遅れでPatricia Cornwell著、検視官シリーズ第一弾の”Postmortem”となります。お騒がせしてしまい、申し訳ございませんでした。

 

ではまた。

 

 

 

お薦めの英語本5選B-26

Friday, 30th September 2022 

お薦めの英語本解説02/05

 One Hundred Secret Thoughts Cats Have about Humans by Celia Haddon


お詫び

大変申し訳ございませんが、急遽お薦め図書を変更させて頂きました。

 

”Horribly Famous (Dead Famous) books (Newton and his falling apple)”を、予約しようとした際、図書館に確認しましたところ、残念な事に、消耗が激しいため、シリーズ全巻撤去したという返信を頂いたのです。(昨年のHolly Webb著Becky’s Terrible Termも同様でした。)

 

他のお薦め本とのバランスを考慮して、もっと読み易いものをお薦めした方が良いと判断し、今回は“One Hundred Secret Thoughts Cats Have about Humans”と差し替えさせて頂きました。悪しからずご了承くださいませ。猫の目線で書かれた、ユーモアにあふれた一冊です!挿絵もとても良い雰囲気で、愛猫家の心を鷲掴みにしますね…。

 

物語ではありませんので、内容を追う必要もなく、気に入ったところだけ読んでみたり、分かりにくい所はバッサリ諦めてしまう、など気楽に楽しんで頂けたら、と思います。(外国語だから分からないという訳ではなく、猫好きでない方には理解不能な個所も多いです。)それぞれが短いので、音読練習にも最適です。気に入ったページを読んでいるところ録音して、後で何回も聞き直し、納得のいく読み方になるまで読み込んでいくというものです。くれぐれも、あまり自分に厳しくし過ぎないようにして下さいね。

 

では、お薦めの箇所をピックアップしながら、内容をザッとメモしていきますね。(翻訳ではありません。)

 

メモ 

『下級な人間達を理解し、養子縁組してあげよう』という、上から目線の出だしで始まっていますね。

 

P9

人間達は、未だに自分達が猫を飼っていると信じ込んでいるが、実際のところは、猫が人間を飼い慣らしているのだ。機転が利かず不器用ではあるが、きちんとしつけさえすれば、人間はかなり有益なペットになる。

 

P10

人間を養子として迎え入れてやろうではないか。住む家が必要な人間達は、我々の待機する特別な場所にやって来る。その人間達は、救助を求めているのだ。

 

気に入った人間を見つけたら、走り寄って行って、スリスリしてやると良い。すぐに反応する人間は、良いペットとなるであろう。

 

P23

我々猫が、エネルギー摂取(軽食)、エネルギー温存(昼寝)、エネルギー再摂取(軽食)、エネルギー温存(またまた昼寝)と言った具合に、有意義な時間を過ごし、エネルギーを節約している一方で、人間達は仕事や買い物、料理などで、慌ただしくエネルギーを消耗させている。

 

P28 (ll 5-6)

人間の赤ん坊には、全くヒゲがない。オスの人間には、あるにはあっても、ただボウボウと生えているだけで、動かせないため距離を測ることもできず、全く役立たずだ。

 

P29

人間の爪は、やたらと幅広で柔らか過ぎて、縄張りの目印さえ残せないから、我々が家具や絨毯を引っ掻いてやらなければならない。それなのに、このせっかくの親切が感謝されないのは、おそらく、我々の行為によって、自分達がいかに劣っているかを意識させられてしまうからだろう。

 

P39

人間の舌は、ザラザラしておらず、柔らか過ぎるため、自分達で身だしなみを整えることができない。それに加えて、体が欠陥的に硬く、肝心な所がきれいにできない。

 

P56

子猫がたった数週間でトイレを使えるようになるのに、人間の赤ん坊ときたら、数年も掛かる。

 

P58

人間達は、加熱調理して肉を台無しにしてしまう。ごくわずかな洗練された人間だけが、我々と同様に生肉を食する。生肉を出すようなレストランは、べらぼうに高い。

 

P60

ネズミ狩りのやり方を教えてやろうと、食べたいのを我慢して、生きたネズミを持って行こうものなら、図体が馬鹿デカくて腕力もあるくせに、ちっちゃなネズミを怖がって大騒ぎする。大声で叫んで、ソファーに飛び上がる者さえいる。

 

P61

ネズミ狩りの人間バージョンが、買い物と呼ばれるものだ。出掛けて行っては、後で食べられるよう、缶詰や袋入りの食べ物を持ち帰る。

 

ネズミが食べられるように人間を躾けるのは無理だが、好みの銘柄のキャットフードを持って来させることはできる。下記の取扱説明書を使って、躾の基本を極めよう。

One Hundred Ways for A Cat To Train Its Human

http://www.amazon.co.uk/One-Hundred-Ways-Train-Human/dp/0340786051

 

P72-73

テレビだけでなく、人間達はコンピューターにも釘付けになる。コンピューターには、『ネズミ』と呼ばれるものが、取り付けられており、小さなマットの上でそれを使って、いつもなにやら書いている。

 

我々が人間を、本物のネズミ狩りができるように調教してやれば、人工のネズミなどに時間を費やしていなくても済むのだ。デリートボタンを押してやれば、この非健康的な活動から、人間達を開放してやることができる。

 

P74

鳥の鳴き声か子猫のような、耳障りな音がするプラスチック製の長方形の物体について。人間達は、なにやら必死にこの物体に話しかけており、驚くことに、その物体はそれに応答しているようだ。試しにこの物体にニャーと言ってやったら、何かが聞こえるかも知れない。

 

P96

そして、最後はクリスマスで終わっていますね。『我々のために飾りが付けられたクリスマス・ツリー。倒してしまったら、人間達は動揺して騒ぎ立てるが、クリスマスなのだから、許してやろうではないか。』

 

あとがき

お気づきとは思いますが、“perfect”が”purrfect”となっていたり、’perhaps”が“’purrhaps”となっていたり、”newspaper”が“mewspaper”となっていたり…などなど、猫っぽさに溢れていましたね。

 

ご購入希望は

https://www.goodreads.com/book/show/1855095.One_Hundred_Secret_Thoughts_Cats_Have_about_Humans

 

この本のオンライン読書ご希望は

https://archive.org/details/onehundredsecret0000hadd

 

 

次回予告

来月末は、Patricia Cornwell著、検視官シリーズの”Postmortem”です。

 

ではまた。

 

お勧めの英語本5選B-25

Thursday, 31st August 2022         

 

お勧めの英語本解説01/05

  1. The Firm by John Grisham

登場人物多数です。それぞれの関わり合いが複雑かつ重要なので、ページ数や名前だけでなく、続柄や所属団体も明記しておくと、戻らずに読み進めます。では早速、メモを取っていきましょう。

 

メモ

Chapter 1 Mitchell Y. McDeereについて

法学部卒で若くして既婚のMitch (Mitchell)が、メンフィスにオフィスを構える法律事務所に、採用されようとしています。妻の名はAbby。

 

Chapter 2 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて

新卒の採用として司法試験に合格することが大前提ですが、年俸が良いだけでなく、新入弁護士にBMWを貸与したり、リゾート地にある特別施設を家族で利用出来たり、住宅購入助成金を融資するなど、大変羽振りのよい事務所のようです。家族ぐるみの付き合いが既に始まり、Kay(若手弁護士Lamar Quinの妻)がAbbyをランチに誘ったり、家に招待したり…。

 

 

Chapter 3 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて

ところが、上手い話の裏には裏がありそうな様子が、40ページ目くらいから、出てきますね。『Mitchが何か疑っている様子はないか?』と尋ねているという事は、何か疑がわしいことをしているという事でしょう。また、FBIが出てくるということは、よほど大掛かりな事なのでしょう。

 

 

Chapter 4 Mitchの内定

内定が決まり初出勤直前、事務所に勤める2人の弁護士の事故死の知らせを受け、MitchとAbbyは葬式に参列することに…。

 

 

Chapter 5 法律事務所Bendini, Lambert & Lockeについて

不審な場面が、次から次へと出て来ますね。学資ローンなどで借金がある場合は、事務所で清算してくれるなんて、絶対に怪しい!

 

 

Chapter 6 Mitch初出勤

ここまで来ると、怪しいどころか、非常に危険な法律事務だということが分かりますね。

 

 

Chapter 7 最初の一週間

報酬が良い分とんでもなく忙しい夫に、Abbyは既に不満を抱き始めます。

 

 

Chapter 8 土曜日のディナー

招待を受け、MitchとAbbyがディナーに出掛けている間に、家と車に盗聴器が仕掛けられます。なんと恐ろしい職場なのでしょう!?

 

 

Chapter 9 Mitchの第六感

先日事故で亡くなった弁護士の遺影が、事務所に飾られました。過去に死去した弁護士を合わせると、4人となります。無意識のうちに、Mitchが何かを感じ取っているように思えてならないのは、自分だけでしょうか?

 

 

Chapter 10 司法試験合格

Mitchが司法試験に合格し、Abbyは両親を家に招きます。結婚に大反対され、式にも出席してもらえなかったMitchは、義理の両親とは今だに不仲です。

 

そして123ページで、Wayne TarranceというFBIの特別捜査官が、昼食中のMitchに接近!もう、既にドキドキしてしまいます。心臓に悪い…。

 

 

Chapter 11 報告

昼食から戻ったMitchは、FBIのことを同僚に話します。同僚はすぐに上司に報告。上司からは、今後一切FBIとの接触は避けること、またこのようなことがあれば、直ちに報告するよう忠告されます。

 

 

Chapter 12 兄との面会

Mitchは服役中の兄Rayに会いに行きます。Rayとともにかつて服役していた、元警察官で私立探偵のEddie Lomaxを紹介してもらいます。

 

 

Chapter 13 グランドケイマン島にて

MitchはAveryとともに、グランドケイマン島に出張します。事務所の弁護士2人が事故死したのは、この島です。忙しい一日が終わり、誘惑に負けたMitchは、バーで知り合った女性と浜辺で浮気してしまいます。翌日Mitchは仕事の合間を縫って、その事故に巻き込まれてしまった、現地の少年の父親Barry Abanksに話を聞きますが、ずっと誰かに尾行されていることに気付いていました。

 

 

Chapter 14 Mitchの過ち

出張から戻り、通常業務に復帰しますが、ビジネスパートナーに、Mitchの浮気が知れてしまいます。何者かによって、浮気の現場が盗撮されていたのです。『これでお前 (Mitch)は、我々の物だ』という、DeVasherの恐ろしい囁きが…。この後Mitchは、『FBIのことで嘘をついたら、この写真を妻に送りつけるぞ』と脅されることに…。

 

 

Chapter 15 MitchLomax

常に盗聴、尾行されていることに加え、4人の弁護士の死に不信を抱き始めたMitchが、Lomaxに死因の調査を依頼します。

 

 

Chapter 16 Mitchの告白

Mitchは悩んだ末、浮気のこと以外の全てを、妻に告白します。家や車の中では盗聴されてしまうので、待ち合わせ場所から、更に移動したレストランで。

 

 

Chapter 17 Lomaxの死

調査を開始して間もなく、Lomaxが何者かに殺害されてしまいます!

 

 

Chapter 18 TammyMitch

Lomaxの死後間もなく、Lomaxの秘書だったTammy Hemphillから、Mitchに連絡があります。Lomax同様、2人とも大変危険な状況にあることから、一致協力することで同意。

 

 

Chapter 19 FBIの長官とMitch

なんとMitchはFBIの長官から直々に召喚され、法律事務所がマフィアと密接な関係にあるという衝撃の事実を聞かされます。捜査に協力すれば報酬が支払われ、FBIから護衛してもらえます。

 

 

Chapter 20 TarranceMitch

FBI長官から差し向けられたTarranceが、Mitchに回答を要求しますが、一味にその場を目撃されてしまいます。とっさに芝居を打ちますが、Mitchは上司から呼び出しを受け、尋問されます。Mitchの証言と、部下の目撃内容に食い違いがあり、Mitchは疑惑を掛けられてしまいます。

 

 

Chapter 21 Mitchへの今後の対応について

隠れてFBIと接触していると疑われるMitchをどうすべきかが、話し合われています。①FBIの疑惑を払拭するため、法律事務所の方針を変え、終身雇用の見直しをして、内部事情に通じていない4人の弁護士を解雇。②MitchがどこまでFBIとつながっているのかを更に調査し、最悪の場合は抹殺。

 

 

Chapter 22 Tammyの作戦準備

Mitchから依頼を受け、TammyはDorisという偽名で、作戦の準備に取り掛かります。メンフィスの事務所のすぐ近くに事務所を借り、着々と準備を進めます。一方Mitchには、再度Tarranceから接触が。MitchはFBIのオファーを大筋受け入れていますが、金銭面で同意には至っていません。

 

 

Chapter 2324 作戦開始

いよいよ作戦が開始されます。『合図があった』と、288ページと302ページに出てきますね。もうドキドキで、目を離せません!!

 

 

Chapter 25 MitchAbbyのグランドケイマン島旅行

休暇を楽しむと装ったMitchとAbbyが、グランドケイマン島の特別施設に宿泊します。2人揃って、Barry Abanksから、スキューバダイビングの手ほどきを受けると見せ掛け、話を進めます。

 

 

Chapter 26 法律事務所側の作戦

一方、法律事務所側も、作戦を練り始めます。危機を察したマフィアの一味が、事務所の今後について、Mitchの処分についてを議論します。どうやら、FIB内部に、Alfred(偽名)という密告者がいるようです。

 

 

Chapter 27 Abbyの別居(作戦)

突然Abbyが事務所のMitchを訪ねます。母親が癌で手術が必要になったので、しばらくそばにいてやりたいという事で、即刻別居開始。一方、単身でグランドケイマン島に出張したAveryに、Tammyが接近。自由の身となったAbbyと共同で、Averyを睡眠薬で眠らせている間に、社外秘の書類をコピーし、合鍵を作るなど、大活躍です。最後の最後で二人が連絡を取っていることが、盗聴されてしまっています。互いの名前や具体的なことは話していないので、大丈夫だとは思うのですが、ハラハラしますね!

 

 

Chapter 28 AlfredVinnie Cozzo

FBIのTorry Ross (Alfred)が、マフィア一家のVinnie Cozzoに呼び出されます。多額の現金と引き換えに、Mitchについての情報提供を要求されます。『2週間時間をください』とAlfred。

 

Chapter 29 Mitchの作戦

夜中の3時過ぎ、Tammyの合鍵を使って、Mitchは必要書類をコピーします。

 

 

Chapter 30 MitchTarrance

Mitch、Tarranceと再会。

 

 

Chapter 31 Tammyの作戦準備

事務所側では、Mitch側の女性達の存在に気付いていますが、それが誰かという事までは把握できていない様子。盗聴した電話の内容からでは、それが誰なのかまでは特定できないのです。

 

 

Chapter 32 作戦その2(法律事務所側)

事務所側の作戦として、軽い心臓発作と偽ってAveryを入院させます。TarranceからMitchに接触

 

 

Chapter 33 Rayの脱獄

RayはFIBからの護衛付きで脱獄を果たします。FBIに協力する条件として、Mitchから、初回の報酬100万ドルと、兄の出所が要求されていたのです。

 

 

Chapter 34 Tarryの密告

約束の期限となり、Tarryは待ち合わせ先で、Vinnie CozzoにMitchのことを密告してしまいます。このことは直ぐに長官の耳に入り、大掛かりあMitchの護衛が始まります。

 

 

Chapter 35 AbbyRay

服を着替え髪型も変え、変装したRayが逃亡を開始。途中、危機一髪でAbbyを救います。Abbyは車中、Rayに事件の経緯を説明。予想外の危険な状況に、『刑務所に戻りたくなってきたよ』とRay。

 

 

Chapter 36 再会

Mitchが2人と再会します。3人は揃って、とあるモーテルに場所を移し、着々と計画を実行。

 

 

Chapter 37 FBIの捜査と一味の追跡

Mitchを追うMoroltoの一味、Mitchを守るため一味を追うFBIの捜査が続きます。

 

 

Chapter 38 Moroltoの策略

FBIの捜査をかく乱させるため、一味はFBIに偽りの通報をします。これによりFBIはMitch達から遠ざかり、Mitch達は孤立させられてしまいます。非常に危険な状況です。

 

 

Chapter 39 Andy

救世主現る!! Mitch達の宿泊している施設で、マネージャーをしている前科者のAndyが、現金収入のためにMitch側に付きます。使い走りをしてくれたり、外部状況を報告してくれたり…。Mitch達の作戦もいよいよ最終段階に入り、メディア向けのヴィデオ撮影に入ります。あと一息というところで、油断したRayがビールを買いに出かけ、一味に見つかってしまいます!恐ろし過ぎる!

 

 

Chapter 40 脱出

準備が全て整い、いよいよ脱出というところで、ハプニングが。手配してあった救助船が、時間になっても着きません。浜辺で助けを待つ間、Abbyが一味に襲われてしまいます。最終的には一味を倒し、遅れて来たAbanksの船で、3人は脱出を果たします。

 

 

Chapter 41 ケイマン島

島の住人Georgeに連れられて、無数とも言われているケイマン諸島のなかの小さな島で、3人の新生活が始まります。船便で届いた本土からの新聞には、Bendini, Lambert & Locke法律事務所の不正と、マフィアとの関連を暴露する記事が掲載されていました。3人は依然としてマフィアの標的であることに変わりありませんが、島で生活する3人が見つけられる確率はかなり低いと思われます…。

 

あとがき

事件は全てスッキリ完結すべきだ!などという決まりはないにしても、悪業は明るみに出たものの、これだけハラハラさせておいて、McDeere一家の行く末が依然として闇に包まれたままだというのが、なんとも煮え切らない!読み終えた後も、心配で心配で…。

 

 

ご参考までに、この本を読まれた方からの投稿動画です。

The Firm by John Grisham

www.youtube.com

 

主筆活動について、ご本人が語って下さっています。

John Grisham on his regimented writing routine | Author Shorts

www.youtube.com

 

何でもあるものですね…オンラインで無料で読めるサイトも見つけてしまいました!

www.allfreenovel.com

 

読書は目が疲れるという方は、読む代わりに聴くのも良いですね。

Audiobook - Learn English Through Story • Subtitles THE FIRM intermediate level

www.youtube.com

かなりゆっくりなので、1.5倍くらいのスピードで聴くのがお勧めです。(自分がせっかちなだけかも知れませんが…。)

 

お願い

出版翌年に映画化されているので、気になってキャストを調べていたのですが、一番知りたかったAndy役が、どこにも見当たりません。Andyがいなかったら、Mitch達の計画は成功していなかったのでは、というくらい重要人物なのに!ご存知の方いらっしゃったら、是非是非教えて下さいね!

 

次回予告

来月末は、”Horribly Famous”シリーズの”Newton and his falling appleです。

(昨日はコピぺを間違えておりまして、申し訳ございませんでした。)

 

ではまた。