隙間時間の英語雑学T-42
Thursday, 24th June 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “O”
”O”で始まるイディオムの前半です。
解説
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Be at odds
レッスン中は『奇妙な』とか、『(通常とは)異なる』という意味の形容詞、あるいは名詞として『奇数』という説明だけで、サラッと流してしまっていたように思いますが、『対になっている物の片方』とか、『半端物』などの意味もありますね。つまり相反する同士ということですね。『異論を唱える』、『かみ合っていない』と言いたい時に使えます。
We are at odds about the handling the matter.
この件に関しては、我々は同意できていない。
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Old flame
直悪すると『古い炎』ですね。なんのことかと思ってしまいますが、昔お付き合いしていた人のことを指します。ストレートに『元カレ』、『元カノ』というよりも、やんわりとした、遠回し的な感じですね。男女どちらにも使えますよ。
To my surprise, the dentist turned out to be an old flame.
驚いたことに、その歯医者さんは、昔お付き合いしていた人でした。
隙間時間の英語雑学T-13より (Thursday, 3rd December 2020)
V.C. Andrewsの“Secrets of the Morning”を読んでいた時に、この表現が出てきたことを、今でも鮮明に覚えています。端書とか言うのでしょうか?内容紹介のようなものが、裏表紙に掛かれていますよね?本を読み終えてからそれを読んだので、あえて辞書を引く必要もなく、『なるほど、そう言うものなんだ…』と納得できました。その時の本の感想は”Not my cup of tea, sorry!”と書いてありました。(本のタイトルと著者、短い感想を表にしているので。)作者の方には本当に申し訳ないのですが、ロマンス小説を読むのには、自分は年を取り過ぎていたのだと思います。時間つぶしのために、ジャンルも確認せず、とにかく一番近い古本屋で、最初に手に取った本を買って読んだので…。
↑ということで、知らない単語や言い回しがあっても、辞書はすぐには引かなくてもいいですよ。
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Old hand
直訳は『古い手』ですね。古い手と言うと、何が想像できますか?ただ単に年齢が高いだけでなく、経験豊富なと言う意味があります。余談ですが、”old stager”という言い方もします。
Being an old hand at martial art, he volunteers to train the children.
武道の経験を活かし、彼は子供たちのトレーニングを引き受けました。
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As old as the hills
直訳すると『丘陵のごとく古い』となりますが、丘陵のように、何百年も何千年も掛けてできあがっているというような意味合いなのでしょうか?人にも物にも使える表現です。
The man looks as old as the hills, but he is so swift!
その男性は、かなり年配に見受けられますが、動きはとても俊敏です。
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Old wives’ tale
直訳『古くからの妻たちの話』から、なんとなく想像できますね、根拠はないのですが、昔から言い伝えられている『迷信』のことですね。
Some of old wives’ tales could be true.
迷信のいくつかには、事実に当てはまるものもあります。
くしゃみをすると、誰かが噂しているなどは、多分なんら事実関係はないと思いますが、夜爪を切ると親の死に目に会えないというのは、昔電灯がまだあまり明るくなかった頃に、夜爪を切って深爪などをすると危ないから、という理由があると聞いています。
15 Old Wives' Tales That Are Completely True
25 Crazy Old Wives' Tales People Still Believe
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Same old story
『同じ古い話』、つまり『いつもの事』、『よくある事』。好ましくない状況が繰り返し起こった時に、よく使われています。
It’s the same old story – I kept missing the class because of work, and eventually I had to stay at the same level.
仕事のせいで欠席が続いて、結局また、同じレベルに留まらなくちゃならなかったんだ。いつもこうなんだよね…。
Mia Mormino - Same Old Story (Lyrics)
少々長めですし、ちょっと暗い感じですが、お役立ち表現がピックアップできます。
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Teach an old dog new tricks
“You can’t teach an old dog new tricks,”と、諺として、固定されたセンテンスで使われていますね。年齢的なことだけでなく、性格や能力も含め、何か新たなことを教え(られ)ることが困難な場合に使われています。
You can’t teach an old dog new tricks – I’m already 57. I don’t even know how Instagram works.
新しいことを覚えるなんて無理だってば。私はもう57だし、インスタのやり方すら分からないんだから!
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Oceans of sth
『~の海』日本語では、莫大な何かを表す時には山と言っていますよね?書類の山とか、洗濯物の山とか。この表現は、物質的なものだけでなく、抽象的なものにも使えます。
Fortunately, we now have oceans of time because we are currently working from home.
幸いなことに、今は自宅勤務中なので、時間が沢山あります。
2020年10月30日付けの『初めての方にお勧めの英語本5選の解説B-04』でご紹介した“My Dad’s Got an Alligator!” (Laugh Your Socks off) by Jeremy Strong)のP76“17 Please Release Me!”
に、” an ocean of”と、単数形で出ています。
↓ こちらも、直接イディオムと関係はありませんが、なかなか興味深い動画ですよ。
Layers of the Ocean
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A drop in the ocean
直訳すると、意味は想像できますね。『大海原の一滴』つまり、壮大な物の中の、ほんの一部、『大海の一滴』とでも言うのでしょうか?
I guess my letter of complaint was just a drop in the ocean.
私の苦情の手紙など、きっと取るに足りないんでしょうよ。
Ron Pope - A drop in the ocean [with lyrics]
次回予告
次回は、”O”で始まるイディオムの後半です。その他動画など、リクエストがありましたら、一旦変更します。
ではまた来週。