隙間時間の英語雑学T-21

Thursday, 28th January 2021   

今週の英語雑学 イディオム - “G”

Gで始まるイディオム(慣用句)ですが、今回も少々多めです。2回に分けるほどではなかったので、ちょっぴり詰め込んでしまいましたが、何卒ご了承下さいませ。

 

解説    

  1. Gain ground

ご存知かと思いますが、“ground”には『地面』や『土地』という意味以外に、『根拠』、『見方』、『立場』などの意味もあります。それに『(努力して)獲得する』の”gain”が結び付いて、『立場を強固にする』、『勢いを得る』などという意味になります。

 

Joe Biden gained ground and won the election.

Joe Biden氏は支持率を上げ、(大統領)選で勝利した。

 

  1. Gather dust

直訳は『ホコリを集める』。もう既に、何か使われていない物が、そのまま長い間放置されていて、ホコリをかぶってしまっている様子が目に浮かびますね。

 

Unfortunately, my guitar has just been gathering dust. My fingers still hurt from an old injury.

残念ながら、ギターはホコリを被っているよ(=ずっと使っていない)。昔の怪我で、まだ指が痛むんだ。

 

宣伝用の動画ですが、”gather dust”という表現は、ビジネスの世界でも、このように使われています。

Do your reports gather dust?

www.youtube.com

 

  1. Give and take

ご存知の通り、『持ちつ持たれつ』ですね。

 

とても興味深い動画を見つけました。”matcher(s)”とは、初耳でした。Adam Grant著の“Give and Take”、是非読んでみたいです。図書館の順番待ちで、長蛇の列ができているかも知れませんが…。

 

Give and Take Book Summary for Lean Management

www.youtube.com

 

  1. Like gold dust

直訳は『砂金のような』ですね。『需要が高いため、入手困難だ』と言いたい時に。

 

Tickets for U2 concert in 2019 in Singapore were like gold dust. They got sold out within a couple of hours.

2019年のU2シンガポールのコンサートチケットは、(飛ぶように売れて)砂金を掴むようなものだったよ。数時間で完売してしまったんだ。

 

昨年、同タイトルの映画が出ていました。お金に目が眩んで、人間関係にヒビが入ってしまう類の様ですね。

www.imdb.com 

 

  1. Go against the grain

“grain”は『粒』または『布目、木目』で、”go against”で『逆らう』ですね。『敢えて流れに逆らって何かをする』と言いたい時に。

 

It really goes against the grain to make the employees work at weekends in Singapore, but many Japanese companies do so.

ここシンガポールで、週末返上で社員を働かせるのは大変不条理ですが、そうしている日本企業は多いです。

 

 

  1. Give sth the green light

直訳は『緑の光と与える』ですが、なんとなく『青信号を出している』ようなイメージがわきませんか?つまり、『許可を与える』、『承認する』ということです。新聞や雑誌を読んでいると、毎週と言っても良いくらい、この表現を見掛けます。

 

My boss has finally decided to give the green light to my project.

上司がやっとプロジェクトを承認してくれた。

 

 

  1. Have green fingers

 直訳は『緑色の指を持つ』ですが、『庭いじりが好きだから指が緑色なのではないか?』と想像できますよね?『園芸が得意』という意味です。

 

I’ve never had green fingers; I failed to grow the pot of flower my neighbour had given me.

自分には園芸の才能がなくて、近所の方に頂いた花を枯らしてしまった。

 

 

  1. Grey area

 直訳は『グレーのエリア』ですね。『(白黒どっちでもない)グレーな部分』のことです。日本語にもなっているのではないかと思います。

 

The new rules for social distancing cleared up a lot of grey area.

新しく出来た規則で、”social distancing”についてのグレーな部分がなくなった。

 

当地では、行列に並ぶ時やバス停でバスを待つ時などに、十分に間隔を取ることができるよう、黄色いテープで立つ位置を示したり、バツ印を付けて座ってはいけない場所が示してあります。マスクを着用しなくては、一歩も外に出られませんし、携帯電話(または身分証明書や、外出先が記録される小さなデバイス)無しでは、どこにも入れません。入店拒否されてしまいます。それが功を奏してか、今のところ、まだ感染拡散がコントロールできています。

 

”social distancing”は、日本ではなんと言われているのでしょうか?

 

 

  1. Grit your teeth

『歯を食いしばる』ですね。日本語でも同じですね。

 

I gritted my teeth against the pain.

歯を食いしばって痛みに耐えた。

 

 

    10. Be on sb’s guard (against sth)

直訳は『ガード(鎧)の上にいる』ですね。危険な状況などで、『警戒する、警戒を強める』と言いたい時に使います。

 

I hear that you always have to be on your guard against pickpockets in Italy.

イタリアでは、常にスリに警戒していなくてはならないと聞いています。

 

ちなみにこちらは、逆の表現”off sb’s guard” 『警戒を怠る』です。

The poor old lady was apparently off her guard and lost a lot of money in the scam.

その気の毒な老女は、明らかに油断していて、多額の財産を詐欺で失いました。

 

Massachusetts woman loses $27K in scam that targets seniors (少々長めですが)

www.youtube.com

 

まだコロナウィルスが収束したわけではないですから、油断は大敵ですね。

Don't Let Your Guard Down - Understanding the Reopening Process Part 5

www.youtube.com

 

ではまた来週。