隙間時間の英語雑学T-21
Thursday, 28th January 2021
今週の英語雑学 – イディオム - “G”
Gで始まるイディオム(慣用句)ですが、今回も少々多めです。2回に分けるほどではなかったので、ちょっぴり詰め込んでしまいましたが、何卒ご了承下さいませ。
解説
- Gain ground
ご存知かと思いますが、“ground”には『地面』や『土地』という意味以外に、『根拠』、『見方』、『立場』などの意味もあります。それに『(努力して)獲得する』の”gain”が結び付いて、『立場を強固にする』、『勢いを得る』などという意味になります。
Joe Biden gained ground and won the election.
Joe Biden氏は支持率を上げ、(大統領)選で勝利した。
- Gather dust
直訳は『ホコリを集める』。もう既に、何か使われていない物が、そのまま長い間放置されていて、ホコリをかぶってしまっている様子が目に浮かびますね。
Unfortunately, my guitar has just been gathering dust. My fingers still hurt from an old injury.
残念ながら、ギターはホコリを被っているよ(=ずっと使っていない)。昔の怪我で、まだ指が痛むんだ。
宣伝用の動画ですが、”gather dust”という表現は、ビジネスの世界でも、このように使われています。
Do your reports gather dust?
- Give and take
ご存知の通り、『持ちつ持たれつ』ですね。
とても興味深い動画を見つけました。”matcher(s)”とは、初耳でした。Adam Grant著の“Give and Take”、是非読んでみたいです。図書館の順番待ちで、長蛇の列ができているかも知れませんが…。
Give and Take Book Summary for Lean Management
- Like gold dust
直訳は『砂金のような』ですね。『需要が高いため、入手困難だ』と言いたい時に。
Tickets for U2 concert in 2019 in Singapore were like gold dust. They got sold out within a couple of hours.
2019年のU2のシンガポールのコンサートチケットは、(飛ぶように売れて)砂金を掴むようなものだったよ。数時間で完売してしまったんだ。
昨年、同タイトルの映画が出ていました。お金に目が眩んで、人間関係にヒビが入ってしまう類の様ですね。
- Go against the grain
“grain”は『粒』または『布目、木目』で、”go against”で『逆らう』ですね。『敢えて流れに逆らって何かをする』と言いたい時に。
It really goes against the grain to make the employees work at weekends in Singapore, but many Japanese companies do so.
ここシンガポールで、週末返上で社員を働かせるのは大変不条理ですが、そうしている日本企業は多いです。
- Give sth the green light
直訳は『緑の光と与える』ですが、なんとなく『青信号を出している』ようなイメージがわきませんか?つまり、『許可を与える』、『承認する』ということです。新聞や雑誌を読んでいると、毎週と言っても良いくらい、この表現を見掛けます。
My boss has finally decided to give the green light to my project.
上司がやっとプロジェクトを承認してくれた。
- Have green fingers
直訳は『緑色の指を持つ』ですが、『庭いじりが好きだから指が緑色なのではないか?』と想像できますよね?『園芸が得意』という意味です。
I’ve never had green fingers; I failed to grow the pot of flower my neighbour had given me.
自分には園芸の才能がなくて、近所の方に頂いた花を枯らしてしまった。
- Grey area
直訳は『グレーのエリア』ですね。『(白黒どっちでもない)グレーな部分』のことです。日本語にもなっているのではないかと思います。
The new rules for social distancing cleared up a lot of grey area.
新しく出来た規則で、”social distancing”についてのグレーな部分がなくなった。
当地では、行列に並ぶ時やバス停でバスを待つ時などに、十分に間隔を取ることができるよう、黄色いテープで立つ位置を示したり、バツ印を付けて座ってはいけない場所が示してあります。マスクを着用しなくては、一歩も外に出られませんし、携帯電話(または身分証明書や、外出先が記録される小さなデバイス)無しでは、どこにも入れません。入店拒否されてしまいます。それが功を奏してか、今のところ、まだ感染拡散がコントロールできています。
”social distancing”は、日本ではなんと言われているのでしょうか?
- Grit your teeth
『歯を食いしばる』ですね。日本語でも同じですね。
I gritted my teeth against the pain.
歯を食いしばって痛みに耐えた。
10. Be on sb’s guard (against sth)
直訳は『ガード(鎧)の上にいる』ですね。危険な状況などで、『警戒する、警戒を強める』と言いたい時に使います。
I hear that you always have to be on your guard against pickpockets in Italy.
イタリアでは、常にスリに警戒していなくてはならないと聞いています。
ちなみにこちらは、逆の表現”off sb’s guard” 『警戒を怠る』です。
The poor old lady was apparently off her guard and lost a lot of money in the scam.
その気の毒な老女は、明らかに油断していて、多額の財産を詐欺で失いました。
Massachusetts woman loses $27K in scam that targets seniors (少々長めですが)
まだコロナウィルスが収束したわけではないですから、油断は大敵ですね。
Don't Let Your Guard Down - Understanding the Reopening Process Part 5
ではまた来週。