隙間時間の英語雑学T-67

Thursday, 16th December 2021   

 

今週の英語雑学 – “Use Atomic Habits to Change Your Life (part 1)

 

11月25日にご紹介した動画に出ていた、James Clear氏の”Atomic Habits”の実践編です。要約は、動画の内容理解のための意訳です。

 

Use Atomic Habits to Change Your Life (James Clear, Animated Book Summary, Part 1)

www.youtube.com

 

要約    

自己改革における最も大切なことは、習慣を意のままに操ることです。なぜなら、成功は千載一遇の転機の産物ではなく、日々の習慣から生まれるからです。これはJames Clear氏の”Atomic Habits”からの抜粋で、日常的なこまごまとした習慣が、人生にいかに大きな影響を与えるかを述べています。

 

James Clear氏によれば、人生を劇的に変えるカギは、毎日やっている小さな習慣にあるということです。あなたがパイロットだと想像してみて下さい。飛行機の操縦中に、少しづつ微調整をして、行き先を変えてしまっていても、飛行機の中の乗客は、誰も気が付きません。目的地に着いて初めて、行き先が全く違っていたと気付くのです。

 

実行しても、目立った効果は直ぐには現れませんが、毎日繰り返し、積み重ねることによって、ようやく成果に結びつきます。成果を得るには、忍耐が必要なのです。目に見える形にで成果が現れないと、やる気をなくしてしまいがちなので、このことを認識することは大切です。

 

James Clear氏は『成果ではなく、(目標達成の)過程に集中すべきである』と述べています。なぜならば、小さな習慣を、毎日地道に繰り返し続けることで、習慣が定着し、それを継続することで、やがては目標が達成できるからです。

 

では、どのように始めればよいのでしょうか。まず最初に、習慣がどのように形成されるのかを知る必要があります。我々は、新しい状況に直面すると、試行錯誤を繰り返し、最適な反応をしようとします。例えば、真っ暗な部屋に入ると、何も見えません。この暗闇で見えないことが動機となり、見たいという欲求が生じ、電気を点ける等、なんらかの行動を取ろうとします。部屋の灯りが付けば、また見えるようになり、欲求が満たされます。これが、望んでいた結果です。ある行動から報酬を得られるという流れは、習慣として定着しやすいのです。その流れを利用すれば、変化をもたらすことができるのです。

 

その方法の一つとして、環境や状況を変えることがあります。例えば、健康に悪い物を食べない様にしたければ、その食べ物を目に見えないところに隠しておく。目に見えなければ、それほど食べたいという気持ちにはないでしょう。真逆のの方法として、健康的な食べ物を、しまっておくのではなくて、目につくところに置いておくと良いでしょう。

 

良い習慣をつけるための二つ目の方法は、意図的に実行できるような工夫をするということです。習慣となる行動を取る時間や場所を決め、具体的に計画することです。なぜなら、『よりよい食習慣をつける』、『もっと運動をする』など、我々の目標は往々にして、具体性を欠くからです。『月曜日、水曜日、土曜日は、目覚まし時計を止めたら、30分のランニングに行くのだ!』などと、限定する方が良いのです。さらに、実行を促すために、枕元にランニングシューズを置いておくなど、目に見える形で準備すれば、より一層効果的です。

 

それでも新しい習慣を定着するのが難しい場合は、既に習慣化しているものと組み合わせれば良いでしょう。例えば、瞑想を習慣化したいと思っていても、なかなかその時間が取れないという場合、例えば、朝のコーヒーなど、毎日苦も無くやっていることを見つけ、その後すぐに瞑想をすることにすれば良いのです。それにより、朝のコーヒーと瞑想がひとつのまとまった習慣となります。これは、習慣の上乗せと呼ばれています。

 

我々は時として、あまり気の進まないこと、例えば運動などを、習慣化したいと願うこともあります。誘惑とのドッキングを利用しましょう。気の進まないことを、好きで楽しめることと組み合わせれば良いのです。運動用のバイクに乗っている時に、お気に入りの番組を見ることにすれば、時が経つにつれ、だんだん楽しめるようになるでしょう。でも、もしもそうならなかったら、新たな習慣作りは、失敗してしまうのでしょうか?そんなことはありません。パート2では、より楽しく習慣作りができる、3つのテクニックをご紹介します。

 

次回予告

次回は、同じ動画の後半(part 2)となります。

 

ではまた来週。