お勧めの英語本5選B-24

Thursday, 30th June 2022    

お勧めの英語本解説05/05

  1. Tomorrow Will Be a Good Day by Tom Moore

 

いつもの通り、人物関係(特に家族間の)を把握しながら読み進めましょう。各章に勝手にタイトルを付けていますが、あくまで個人的なメモですので、悪しからずご了承くださいませ。では早速、メモを取っていきましょう。

 

 

メモ

Chapter 1 Captain Tomと家族

お父様のWilfred Mooreには、お兄さん1人とお姉さん2人、お母さまのIsabellaには、兄と弟が3人います。お父様は若い頃、病気で聴力をほとんど失ってしまいますが、結婚して2人の子供に恵まれます。Captain Tomは第2子。姉のFredaは生涯独身でした。父方のお爺さまはThomas Moore、お婆さまはHannah Moore、母方のお爺さまはJohn Hird、お婆さまはFanny Hirdです。

 

Chapter 2 Captain Tomの幼少時代

Captain Tomは、幼い頃から自然を愛し、家事手伝いも積極的にこなす、活発な少年だったようですね。お婆さまのOatmeal biscuitsのレシピをシェアして下さっています。

 

 

Chapter 3 Captain Tomの少年時代

友好関係や、家族間の関わりについて。Captain TomはGranny Fannyと大変親しかった半面、Granny Hannahとはあまり交流がなかったようですね。父方の伯父さまのUncle Billy、母方の伯父さまのUncle Arthurとも、親しく行き来がありました。

 

 

Chapter 4 Captain Tomの少年時代(Uncle Billyの死)

Billyという犬を飼い始めています。料理の腕前も随分上がりました。幼い頃から、車やバイクの事を教わったり、ガレージで解体や修理を一緒にしていたUncle Billyが、排気ガス中毒で亡くなってしまいます。借金を苦にした自殺のようですが、警察の計らいで事故扱いとなりました。

 

 

Chapter 5 Captain Tomの青年時代

Uncle Billyの死後の交友関係などなど。78ページに”Tomorrow will be a good day”の一文がありますね。

 

 

Chapter 6 軍人時代

第二次世界大戦に突入。徴兵されますが、ここでもCaptain Tomは全てを前向きに捕え、努力に努力を重ねます。

 

 

Chapter 7 大戦中

日本軍による真珠湾攻撃の写真で始まるこの章は、大戦初期について。努力も評価され始め、船で向かった先のインドでは、Uncle Billyから学んだ機械関連の知識を生かして、メキメキ頭角を現し、昇進します。

 

 

Chapter 8 大戦中

この章の始めには、インパール作戦で、ビルマミャンマー)に整列する日本兵達の写真が。一軍はビルマに南下します。作戦変更のため、連絡係兼配達係のような役目を仰せつかうも、バイク運転の技術を生かし、大活躍。

 

 

Chapter 9 大戦中

軍人精神、知識や技能が認められ、またもや昇進。友人であり戦友でもあるPhilip Thorntonの戦死の知らせに、心を痛めます。

 

 

Chapter 10 & 11 終戦

日本軍との戦いについて記載されています。憎しみや嫌悪といった感情は、人格者のCaptain Tomの記述からは読み取れません。

 

 

Chapter 12 帰郷

終戦後に帰郷したCaptain Tomは、愛犬Billyの死について聞かされます。

 

 

Chapter 13 平和な日常に向かって

1945年8月9日の長崎への原爆投下の写真で始まり、『どこまでも屈しない日本を、この先続くであろう、さらなる犠牲から救うべく、原爆が落とされた』と続きますが、我々はそんな理由は、何度聞いても納得できませんね。

 

 

Chapter 14 戦後の生活、結婚

Captain Tom は友人の彼女の友人であるBillieと結婚しますが、すでに難航しそうな模様。Billieには、精神面で重大な問題があるようなのです。

 

 

Chapter 15 家族経営の会社が倒産

祖父の代に築き上げた建設会社が倒産してしまいますが、持ち前の不屈の精神が、随所にちりばめられていますね。P231の”I am not a man for regrets.”という一文が、心に響きます。

 

 

Chapter 16 別れと出会い

妻の精神状態が、手の施しようもないほどの状態となり、やむなく離婚します。離婚後間もなく、母のIsabellaが亡くなります。以前勤めていた会社に再就職したCaptain Tomは、。以前から惹かれていた元同僚のPamelaに再会。驚いたことに、彼女はまだ独身。2人は急接近し、Captain Tomの離婚の成立を待って、直ぐに結婚します。

 

 

Chapter 17 新しい家族(1

前妻の場合と異なり、父親が認知症であること、交際中に気付いていた、不可解な素行の原因が母親にあることなど、全てを受け入れてのPamelaとの結婚でした。長女Lucyが生まれて間もなく、父のWilfredが亡くなってしまいます。

 

 

Chapter 18 新しい家族(2)

次女のHannahの誕生→大学入学、Lucyの結婚、姉のFredaの死、友人のBrianの死、と続きます。

 

 

Chapter 19 スペインでの生活

仕事の関係で、一家はスペインに移住します。楽しい生活ではありましたが、Captain Tomが大怪我をしたり、Pamelaの症状に悪化が見られ、一家は帰国します。帰国後、重篤化した認知症のため、Pamelaは施設に入居し、数年後そこで死を迎えます。

 

 

Chapter 20 子供達の家族

長女LucyはTomと結婚し、2人の男の子ThomasとMaxに恵まれます。次女HannahはColinと結婚、一男一女BenjieとGeorgiaをもうけます。

 

 

Chapter 21 NHSについて

家族の病歴と、NHSへの感謝の思いがつづられています。これが、後のチャリティーに繋がるのですね。そもそも、この本はそのために書かれていたようですが。

 

 

Chapter 22 歩け歩け募金

日本で話題になっていたかどうかは分かりませんが、Captain Tomが行った募金活動についてです。本の冗談から始まった募金活動ですが、孫や娘夫婦の協力で、世界中を巻き込み、インタビューやテレビ出演で大忙しの日々です。

 

Captain Sir Tom Moore: How he inspired the nation

www.youtube.com

 

 

Chapter 23 100歳の誕生パーティ

コロナ禍でなければ、親しい親類や友人と共に過ごすために計画していた誕生日パーティーですが、取り止めせざるを得なくなってしまいました。それでも、メディア対応には息をつく暇もありません。功績を称えられ、女王からナイト爵位を授与します。

 

Captain Tom Moore adds a book to his fund-raising efforts

www.youtube.com

 

あとがき

予想通り、第二次世界大戦で、敵国日本と戦う場面の描写がありました。心が痛みますね。インパール作戦についての言及もあり、大変考えさせられる1冊となりました。歴史の授業で、大戦について詳しく学ぶようなことはなかったと記憶しておりますが、日本側から見たものとは大変異なります。本書の内容には直接関係がありませんが、歴史に限らず何事も、多角的に見て考えることが大切ですね。

 

UKヒットチャートで堂々の一位となった曲です。最年長者として、ギネスに認定されたそうですね。

 

You'll Never Walk Alone - Captain Tom Moore, Michael Ball & The NHS Voices of Care Choir

www.youtube.com

 

次回予告

来月末は、次におすすめする5冊のご紹介となります。

 

ではまた。