隙間時間の英語雑学T-12

Thursday, 26th November 2020

 

今週の英語雑学 イディオム - “A”

解説

イディオム(いわゆる慣用句)ですが、『頻出イディオム1,000選』などの本も出ているくらいで、その数は星の数ほどあるんじゃないかとすら思えます。アルファベット順に、良く使われるものだけご紹介しますね。動物シリーズは最後にまとめます。

 

  1. Actions speak louder than words.

直訳すれば、『行動が言葉よりも大声で話す』となりますね。つまり、『行動は言葉よりも雄弁である』ということですね。日本語では『不言実行』という四字熟語がありますが、それには“Action before words”(言葉よりも行動)の方が近いかも知れません。“Walk the walk”(すべきことを実行)だと『有言実行』ですし。逆の表現として、“Talk is cheap.”(言うことはたやすい)や“Easier said than done”(言うは易く行うは難し)も、よく使います。

 

読むのが好きな方にお勧めします。“Actions speak louder than words.”に関連する偉人(Benjamin FranklinやTheodore Rooseveltなど)の引用などが記載されています。心に響く多くの名言が見つかると思います。

 

50 Actions Speak Louder Than Words Quotes to Empower You (2020) (everydaypower.com)

everydaypower.com

 

 

  1. Add fuel to the fire (or flames)

直訳すると『油を火に注ぐ』ですね。事態をさらに悪化させるということです。

I was late and, to add insult to injuryforgot my keys.

今回のテーマとは関係ありませんが、“flame”を使って表現で良く見かけるのが”old flame”。直訳すれば『古い炎』ですが、本当はどんな意味だか想像できますか?

 

  1. Add insult to injury

『傷口に皮肉を加える』、つまり人を傷つけ、さらに屈辱を与えるということです。日本語の『傷口に塩を塗る』ということわざ(故事)とほぼ同義ですね。

First, they lost the match, and then, to add insult to injury, one of players was suspended for cheating.

上記のように『更に悪い事には』とさらりと使う場合もあれば、『踏んだり蹴ったりだよ!』と言いたい場合にも使えます。

 

  1. Put on airs

air”という単語は、『外観』や、『雰囲気』という意味もありますので、『雰囲気を身にまとう』、つまり『気取る、お高くとまる』ということになります。複数形で使われていますね。“and graces”と一緒に使うことも多いです。

He was always putting on airs and graces.

 

  1. All thumbs

全てが親指、つまり『ぎこちない』こと、名詞としては『不器用な人』です。

Can you wrap this gift for me? I'm all thumbs today.

“All fingers and thumbs”とも言います。

 

  1. The apple of your eye

日本語の『目の中に入れても痛くないくらい』可愛がる、とか大切にするに相当します。

My cat is the apple of my eye.

 

  1. A bad (rotten) apple

悪い(腐った)リンゴ、つまり『周囲に悪影響を及ぼす人』のことですね。

 

クイズ

  1. Get the axe (be given the axe)

直訳すると『斧』を得る(斧を譲り受ける)ですが、果たしてその意味は?

 

  1. そしてNo.2 の“Add fuel to the fire”のおまけに出てきた“old flame” (『古い炎』)とは?

 

補足

15 Funny English Idioms (make people laugh!)

www.youtube.com

 

最初の3分はお知らせや広告です。Lucyさんには申し訳ないですが、イディオムをすぐに見たい方は、飛ばしても大丈夫かな、と思います。この方のシリーズは平均して12~13分程度のようです。動画中のNo.4, No.7, No.8は特によく使われていますよ。

 

ではまた来週。