隙間時間の英語雑学T-44

Thursday, 8th July 2021  

今週の英語雑学 – イディオム - “P”

”P”で始まるイディオムのpart 1です。量が多いので、4回に分けてお届けする予定です。

 

 解説    

  1. Packed like sardines

『(缶詰の)イワシのように詰まっている』で、十分意味が分かりますね。何故そんなにキツキツに詰まっているのか、時々不思議に思えてしまいますが。動詞”pack”の代わりに、”squash”が使われることも多いです。

 

Commuters are usually packed like sardines in Japan.

日本では、いつも通勤者達はすし詰め状態です。

 

↓こんな時に使えます、という良い例ですが、英語の発音はあくまで、外国語としての英語です。

Packed like sardines, factory ferries 135 Covid-19 positive workers on lorry

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  1. Pain (in the neck)

直訳の『首の(中の)痛み』からは、ちょっと想像し辛いですが、『イライラさせられる』と言いたい時に使えます。

 

My neighbour’s thunderous sneezes are a real pain in the neck.

隣人の轟くようなくしゃみには、本当にイライラさせられます。(毎朝必ず連発です…。泣)

 

  1. Pandora’s box

パンドラの箱』、日本ではこの言い回しはありませんよね?まるで浦島太郎の玉手箱のごとく、開けてはいけないと言われているパンドラの箱ですが、開けてしまうと色々厄介なことが起こって来るため、『諸問題、災難の根源』といういう意味で使われています。

 

You must be very careful not to open a Pandora’s box by accident.

うっかりパンドラの箱を開けてしまわない様、気をつけて。

 

The myth of Pandora’s box - Iseult Gillespie

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少々長めですが、『パンドラの箱』というイディオムの由来です。

 

  1. On paper

『紙の上では』 からも予想できる通り、『書面上では』とか『理論上では』と言いたい時に使えますね。

紙の他、“paper”には『書類、新聞、エッセー、テストの問題用紙』などの意味もありましたね。

 

On paper, Italy should win, but I think England will win.

理論上イタリアが勝つはずだが、僕はイングランドが勝つと思うね。(今朝、ユーロ2020のpredictionを訊ねた時の、サッカー通の夫の答えがこれでした。)

 

Why thinking on paper is a fast way to focus | Ryder Carroll | Big Think

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こちらは物理的に『紙の上で』という動画ですが、大変興味深いので、お勧めしました。少々長めです。

興味のない方は飛ばしてくださいね。

 

  1. Pass the buck

『お金?雄鹿?(雄ウサギかも知れません)』をパスする??直訳してしまうと、なんのことだか、サッパリ分かりませんね。持っていると面倒な物を、他人に(無理やり)渡すというイメージです。『責任を転嫁する』と言いたい時に使えます。

 

Don’t try to pass the buck to me!

こちらに責任転嫁しようなんて、やめて下さい。

 

  1. Pat on the back

直訳の『 肩を軽くポンと叩く』というイメージから、容易に意味が想像できますね。誉め言葉や祝いの言葉を言う、という場面で使えますね。

 

My husband got a pat on the back from is new boss and he is so delighted.

夫は新しい上司からお褒めの言葉を頂き、ご機嫌です。

 

Trevor & Simon "A Good Pat On The Back"

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かなり年代物のコメディー動画です。シリーズものですね、ハマってしまいそうです…。

 

  1. Pay a visit

イディオムにはくだけた表現が多いのですが、こちらはフォーマルです。ほとんど”visit”と変わりがありませんが、大変よく使われています。

 

We should pay a visit to the chef to thank him for this wonderful fish dish.

私どもは、この素晴らし魚料理を作ったシェフに、お礼を言いに行くべきです。

 

Ben and Holly Pay a Visit

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↑この動画タイトルのように、この表現は特に、目的語のない短い文章やフレーズなどで使われることが多いです。(勿論、目的語アリの長い文章でも使いますが。)

 

  1. Pay sb’s respects 

こちらもフォーマルです。直訳は『敬意を示す』ですね。一番しっくりする表現は、『表敬訪問する』や『参拝する』でしょうか。そして、”respects”の前に”last”を入れると、最後のお別れをする、つまりお通夜などに訪れることです。やはり、あまり直接的に言いたいことではないため、この表現が大変よく使われています。

 

Locals pay a visit to Holland Village on Holland MRT opening day

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音声も特にありませんが、こんな時に使われているんだな、という感じで見てみて下さい。新しい駅ができるたびに、このような感じになりますね。当地に駐在されていた方には、見覚えのあるHolland Villageですが、マーケットの方は、大変な変わりようですよ。

 

  1. Pay dividends

直訳は『配当金を払う』。あまりなじみのない英単語かと思いますし、何とも想像し辛いですが、将来の利益ために今何かをする、と言いたい場合に使われています。

 

Just 20 minutes of brisk walk a day is said to pay dividends.

一日20分の早歩きが、将来実を結ぶ(=良い利益をもたらす)と言われています。

 

Top 7 Benefits of Brisk Walking

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次回予告

次回は、”P”で始まるイディオムのPart 2です。

 

ではまた来週。