隙間時間の英語雑学T-62

Thursday, 11th November 2021 

 

今週の英語雑学 – “3 Things to Buy to be Happier, According to Science

 

元気が出るシリーズ第三弾です。直訳ではなく、意訳です。

 

3 Things to Buy to be Happier, According to Science 

www.youtube.com

『科学に基づく、買うことで幸せになる3つのもの』というような感じのタイトルですね。

 

要約    

この動画を見ている方々のニーズが、必ずしも満たされているとは限らないとは思いますが、お金について考える場合、次の2点を前提にお話したいと思います。

 

一つ目は、人は経済的なニーズが、自分で考える以上に満たされているということ。実際の所、何が必要なのかという基準は、時代と共に常に変化しています。現代社会で必要だと思われている物は、一昔前まではぜいたく品だったりしますが、ほとんどの場合、我々の要求はほぼ、満たされています。

 

次に、ミニマリズムを選択した場合は、経済的な自由が得られるということです。既にミニマリズムを選択されている方も多いと思いますが、物質主義的な考えを捨てれば、短期的にも長期的にも、経済的に余裕が生まれます。

 

これらを踏まえて、お金で幸福度を上げるにはどうしたらよいかを、お話します。どのようにお金を使えば、喜びが得られるのか、ハーバード大学その他の専門家により、既に出版されている書籍(リンク参照)に基づいて、科学的に分析します。

 

その書籍には、4項目の金銭的消費行為について記載されています。そのうち3項目は、幸福度を高めましたが、残り1項目は、そうではありませんでした。

 

調査によれば、物質的な要求が満たされた場合、それ以上の購買行為は、幸福度を長期的に高めるものではありません。次に示す、3通りの金銭で幸福度を高める方法のうちの2通りは、容易に予想できるかと思いますが、3つ目は予想外でしょう。

 

意図的に金銭を支払って幸福度を高める方法の1つ目は、経験を買うことです。動物園に行ったり、野球を見に行ったり、素敵なレストランに行ったり、電車で行くヨーロッパ2週間旅行など、人と共有する経験は、物質的なものよりも、長続きする幸福感をもたらします。経験を得るためにお金を払う場合は、支払う前、支払う時、支払った後、全ての場合に、物を買う場合よりも、より肯定的な感情が芽生えるということです。

 

2つ目は、他人のために金銭を払う行為です。募金をしたり、友人にディナーを御馳走したり、誰かにプレゼントを買ったりすることは、自分自身のため物質的な買い物をにした場合よりも、高い幸福度を、長期にわたってもたらします。これは米国特有のものではなく、ごくごく幼少期から見られる、人間としてごく自然な感情です。他者のために金銭を使うことにより、社会的な結びつきを強め、他者に好印象を与え、幸福が得られます。

 

3つ目は、驚くなかれ、時間を買う事です。金銭を支払って、草刈りをしてもらったり、家の掃除をしてもらったり、買い物を配達してもらったり、通勤時間を節約するため、勤務先の近くに家を買ったりすることなどです。肯定的な経験に金銭を支払う場合のみならず、否定的な経験を(自分自身が)しなくてすませるために金銭を支払う場合も、幸福度が増すと言うことです。調査によれば、時間を買う行為をする人は、人生における満足度が高いとのことです。さらなる研究と分析が必要ではありますが、専門家達は口をそろえて、『金銭よりも時間が人を幸福にする』可能性を示唆しています。金銭で時間を買った場合、(その分)より多くの時間を、他人のために使ったり、ストレス軽減をしたりして、人生における指針を見出せるようになります。

 

専門家達は、経済的な状況は各々異なっても、人として共通するものが存在するとしています。一時的な喜びではなく、長続きする幸福感を得たいと願うのであれば、経験を買うために金銭を使ったり、人に与えるために金銭を使ったり、時間を買うために使ったりしましょう。それらは、あなたの幸福度を(長期的に)高める、最も良い方法だからです。

 

次回予告

引き続き、インスピレーションを得られそうな動画を取り上げます。ご意見、ご希望、アドヴァイスお待ちしております。

 

ではまた来週。